今回で数回目となるテイストを合わせる形でのキャラクター立ち絵制作。やはり女性キャラとなると一気に応募数が増えている印象があります。
前回の水着もそうですがハロウィンのような季節に関わるデザインモチーフは、年間のイベント運用を加味する基本無料モデルのスマホゲームでは必須のものとなります。
優秀賞の赤酢キヱシ様、次点のころもたけ様はお二人ともキャラクターのデザイン/塗りのテイスト等をしっかり踏まえた上で、デッサン面なども丁寧に意識していただいたため受賞並びに次点とさせていただきました。
特に赤酢キヱシ様は衣装の細かな塗りの細部まで丁寧に処理されている印象が高く、受賞作品となりました。
イベントスチルでも登場した弊社キャラクターの立ち絵制作となります。ポーズや服装がシンプルな設定であり、仮にゲームで使用されるとすると汎用的に使われるものとなります。したがってユーザーが目にする機会も多い基本の立ち絵としての性格が強くなるため、よりキャラクターの似せが如何に再現できているか?という点にポイントが集まります。
今回のクエストではこの似せに苦戦した方が多く見られた印象となっておりましたので、残念ではありますが次点含めて該当作品無しとさせていただきました。
弊社内でもキャラクターを似せる際には複数のメンバーなどでチェックするなどして、出来る限り客観性を持って判断できるように制作を進めています。(誰が見ても似てる印象にする)制作後に改めて自分でも見比べてみる、第三者に意見を聞く等が重要になってくるかもしれません。
既存のキャラクターのデザインをしっかりと再現しつつ、ポーズや衣装をアレンジするという実際のゲーム系のイラストのお仕事では、需要の増えてきたタイプの制作作業になります。
こちら非常に多くの方からご応募いただきましたが、andred様のイラストはキャラクターの似せ/テイスト合わせが非常にレベルが高い仕上がりでした。加えてデッサン面でも衣装の細部やエフェクトなど細かな点でもユーザーを意識したデザインになっており、審査員満場一致で受賞となりました。
スマートフォンゲームの流れとして多くのキャラクターを生み出し続けることもそうですが、「人気のキャラクターの様々なバリエーションを作る」ということも多くなってきており、今後も広く需要が見込まれるスキルではないかと思います。
男性のキャラクターデザイン…というところで一見自由なテーマではありますが、該当の女性キャラクターと同じ世界観、同じゲームの中にいる…という点がポイントになるクエストでした。
魅力的なキャラクターも多く選出に一番時間のかかったクエストではございましたが、細かな塗りの仕上げや全体のトンマナの統一を始めとして、ゲーム内で展開されるキャラクターデザインとしてデッサンの精度やポージングの自然さなどを考慮して、四方木もちは様のイラストを選出させていただきました。
衣装の細部にいたるところまでのこだわりもさることながら、エフェクトの細かなところで元のキャラクターのテイストを意識するなど、「隣に並べても全く違和感が無い」という高いレベルでの作品であることが高く評価されました。
現在隆盛を誇るアイドル系のゲームを意識した背景制作になります。非常にオブジェクトが多い点、煽りのアングルであることなどは、最近のレア度が高いキャラクターイラストでは必須になっており、そこのクオリティを担保できるかがポイントとなります。
今回はアングルの参考となる大ラフをお見せした上で、そのパース感などをしっかりと踏襲しつつ背景としてのクオリティを保っているかを審査させていただきました。
残念ながら仕上がりが良いけれどもパースや構図が少し甘くなっていたり、構図やパースは整っているもののオブジェクトや全体の描き込みの甘さが目立つ作品も多かったため、今回は該当者無しとなりました。
「ゲーム内で一番始めに出会うモンスター」ということでシンプルなようで難しいテーマでした。「ゲームの顔となるキャラクター」というと某国民的RPGの青いあの子だったりすると思うのですが、クエストを行うにあたり「あの子」を改めて見直すとどこまでも完成されたデザインであるのだなあ…と驚嘆しています。今回の3つのクエストの中で応募者数が最も多く、非常にバラエティ豊かな選考となりました。デザイン一つ一つは素晴らしい作品が多かったのですが、
「3DCGで表現される可能性がある」
「PC/スマホ等複数のプラットフォームで展開する可能性がある」
「一色で表現される可能性がある」
といった、展開を想定した仕様とすると魅力がスポイルされてしまうキャラクターや、既存のキャラクターの影響を大きく受けた作品も多くお見受けされました。そのため今回は次点の方の作品のみをご紹介させていただきまして、発表と代えさせていただきます。
主人公の世界観やテイストに合わせてボスキャラのデザイン…ということで、制約も多いクエストではありましたが、非常に個性的な作品をご応募いただきました。本当にありがとうございました!中でもmizu様の作品は元キャラクターのテイスト、特にキャラクターだけでなくエフェクト周りのテイストもしっかり合わせて頂きまして、まさに横に並べても全く違和感のない仕上がりになっていたのが圧巻でした。メカのデザインや主人公と世界観を同じくするためのディテール(髪の毛に差し色、飾り等)は勿論ですが、全体的な画面構成もユーザーを意識した迫力あるものになっており、審査員全員一致で受賞となりました。
キャラクターを設定に合わせ、その上でスチルの魅力を考慮したアングル選定・背景制作等の要素を含めた難易度の高いクエストでしたが
昨今のスマホゲームの大きな潮流である魅力的なイケメン系のキャラクターということで、その注目度の高さからか多くの方にご応募いただきました。誠にありがとうございます…!
特に攻略ポイントとして挙げたキャラクターを設定に合わせていく点は
実際のゲーム開発の現場でも最重要視される点でもありましたので厳密に審査せざるを得ませんでした。
またアングルやデッサンを考慮した仕上げという点でも加味させていただきまして、今回は大変恐縮ではございますが該当作品無しとさせていただきました。
スマートフォンでももはやコンシューマー機と遜色ない3DCGを駆使したゲームを遊べる昨今ではございますが、
やはり2Dで描かれる背景美術の魅力というのは決して色あせておりません。
むしろ背景美術の2Dでの需要自体は増加している傾向にあると弊社は感じております。
受賞された山野キギギ様の作品はしっかりと指示書を加味したアングルや要素を含めていただき、
空気感や校舎の質感等非常に丁寧に描写していただきましたので選出となりました。
モブキャラに関しても基本的には主張しすぎず、
但し「どんな人が来ているのか?」が分かるギリギリの範囲で描写していただいたことも選出理由の一つになりました。
やはり昨今の人気スマホゲーム等の傾向もあってか、 「SDキャラクターデザイン」は今回応募作品が最も多かったクエストになります。 その中でも攻略ポイントである「指示書の要件(頭身やデフォルメ感)を満たしているか?」「迫力のあるエフェクトになっているか?」「細かな装飾等のディテールを意識できているかどうか?」 以上の点に関して全てにおいてクオリティが高く審査員満場一致の形で選出させていただきました。 頭身をしっかりと意識していただいた上でポージング・エフェクトの迫力があり、 子供のトラもキャラクターとして完成されていた点も選出の理由として大きかったです。 また、細かな表現でも空気遠近法で画面手前から奥にかけて奥行きを感じさせる表現なども高評価の一因となりました。
こちらに関しては自由度が高いということもございまして、最後の最後まで選出が難航致しました。
皆様表情差分や衣装の設定など非常に細かく設定していただきました。
その上でHideori_T様の作品は指示書の設定を忠実にデザインに落とし込んていることは勿論、
・幅広い層にも受け入れられそうな王道のデザインであること
・頭身の設定等を詳細に設定していただいている点
・指示書内にも指定があった3DCGになることを意識した体のバランス、髪の毛の表現になっていること etc
実際にゲーム内のキャラクターとして説得力のある内容になっていたことが要因となります。
尚、本クエストに限り最終選考まで残り最後まで選出になやんだ次点の作品が3点ございまして
こちらも非常に力作ぞろいですのでご紹介させていただきました。
いずれも共通してデザインがまとまっていることは勿論、
キャラクターを差別化する武器「グローブ」に関してもしっかりと目を引くようなデザインになっていたことが印象的でした。
スタイリッシュなデザインが審査員の中でも人気でした。キャラクターのデザインだけでなく制服の基本デザインの男女のバリエーション、スチルイメージやSDになった状態の想定等まで緻密に練られていた点が印象的でした。
どの層からも好評を得そうな親しみやすいキャラクターデザインと合わせて、細かな設定やギミックのある装備は勿論ですが、古き良き英国を感じさせるトラッドなスタイルが特に素敵なデザインでした。
キャラクターそのもののデザインで女性審査員からの支持が多かったデザインです。現代の制服をベースに自然なスチームパンク要素も入れており、非常に洗練された印象を受けました。
スマホゲーム、ソーシャルゲームの人気が出始めたころはファンタジー系の世界観のものが多かったのですが、近年では現代日本をテーマにすることも多く、学校等だけではなく、こういったビルの街並みなども多く見かけるようになりました。
ポイントは2つ。
A)ビルなど建物が多く並ぶ街並みをADVパートを意識して、パース等を含めてオブジェクト等正確に描けるかどうか。
B)おしゃれなショッピング街としての雰囲気を出すことができているかどうか。
以上の2つになります。
A)の部分は担保しているがB)の部分がもう少し出ていれば…、またB)の雰囲気は一番近いがA)の部分が弱い作品等もうひと押し…!という印象でしたので今回は次点のみの選出とさせていただきました。