今さら聞けない!?「ブランディング」その意味と重要性
2024/07/31
近年、「ブランド」や「ブランディング」という言葉は様々な場面で聞かれるようになりました。「ブランド品」「ブランド牛」のように高級品・リッチ感の象徴として使われることはもちろんですが、「企業ブランド」「採用ブランディング」「ブランドマーケティング」のように、企業の様々な活動においても耳にします。
今回のブログでは「ブランド」そして「ブランディング」という活動について、分かりやすくご紹介していきたいと思います。ブランディングについて取り組まないといけないが、今更周りには聞けない…という人も気軽にご覧頂ければと思います。
目次
「ブランド」とは何か
元々「ブランド(Brand)」という言葉の語源は、かつて北欧やヨーロッパで使われていた古ノルド語の「焼き印」を意味する「brandr」に由来しています。当時は、家畜に焼き印を押すことで所有者を識別していましたため、この焼き印が後に商品の識別や品質保証の手段として発展し、現代においての「ブランド」の概念へと進化しました。
現在「ブランド」ついては様々な考え方がありますが、単なる商品やサービスの名称ではなく、企業や製品が提供する価値や理念、信頼性を象徴するものと言えます。
歴史的にも中世のヨーロッパで生まれた商工業者の組合であるギルドが製品の品質を保証するために特定のマークを使い始めたのが、現在の「ブランド」の初期形態とされています。その後産業革命以降、商品の大量生産が進む中で、消費者が製品を識別しやすくするために、またそれを企業側が伝えるために「ブランド」という考え方の重要性が増してきました。
「ブランディング」とは何か
ではブランディングとは、何でしょうか。
企業や製品が明確に第三者と差別化されるように計画的に「ブランド」を構築し、その価値を伝える活動全般を指します。この概念が注目されるようになった背景には、先程の産業革命以降の資本主義・情報社会における競争の激化と消費者の選択肢の多様化が考えられます。
特に20世紀後半から21世紀にかけて、広告・マーケティング・デジタルの進化と共に、ブランディングの手法も高度化してきました。特にデジタル化の進展により、消費者との接点が店舗からオンラインやSNSへと多様化し、ソーシャルメディアやオンラインレビューなどがブランドの評価に大きな影響を与えるようになりました。つまり、これまで企業側が発信していた「ブランド」は企業だけでなく消費者側からも発信されるようになっているのです。
何故ブランディングが重要か
このような時代背景もあり2024年現在、ブランディングの重要性はますます高まっています。そのポイントをもう少し具体的にご紹介します。
デジタル化と情報の過剰供給
インターネットの普及とともに、我々消費者は膨大な情報にアクセスできるようになりました。この情報過多の時代において、消費者は信頼できる情報源やブランドを選び取る必要があります。多くの企業が日々様々な商品やその広告を展開する中で、信頼性のあるブランドは消費者にとって安心感を提供し、購入決定に大きな影響を与えます。
グローバル競争の激化
世界中の企業が競争する中で、ブランドは他社との差別化を図るための重要な要素です。例え日本国内のメーカーであったとしても、優れたブランドを持つ企業は世界中の消費者の心に深く根付き、価格競争に巻き込まれることなく、持続的な利益を生み出すことができます。
SDGs,エシカル消費への注目
消費者の価値観が多様化し、環境や社会課題に対する意識が高まっています。企業がエシカルな取り組みをブランドとして打ち出すことで、消費者との共感を得ることがより一層求められるようになりました。このようなブランディングは、単なる商品やサービスの提供を超え、企業の理念やビジョンも社会や消費者と共有するものとなります。
人材獲得における「ブランド」の重要性
国内はもとより全世界的にも優秀な人材の獲得競争が激しさを増しています。かつては企業の規模感や安定性、待遇面で呼び寄せられていた人材もライフスタイルの変化により従来どおりのやり方だけでは来てくれるとは限りません。
会社の規模や商品といったハード的な部分だけでなく、社内の人間関係・心理的安全性・社会課題への取り組み、さらには経営者や同僚となる社員ひとりひとりの魅力もブランドとして打ち出す必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「ブランド」そして「ブランディング」についてその意味や注目されている理由についてご紹介しました。
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