百貨店業界を盛り上げる!デジタル✕エンタメの力とは?
2024/07/19
百貨店業界は近年、インターネットショッピングの普及や大型ショッピングセンター等の出現、さらにはコロナ禍によりインバウンド需要が一時低下したことによる売上減少に苦しむ事業者も少なくありませんでした。また、閉店や撤退により47都道府県の中でも地方を中心に百貨店が存在しない自治体もあるなど厳しい状況が続いています。
そのため、百貨店業界の中には集客や認知拡大を目的としてあらゆるエンタメの力、中でもオンラインやデジタルの強みを活かしたイベントやキャンペーンを展開している店舗も多く出てきました。
今回のブログでは百貨店で集客などにデジタルを活用した事例を紹介いたします。百貨店業界でPRや広報、催事・イベントをご検討の方はぜひ参考にして頂ければと思います。
目次
百貨店業界の現状
日本百貨店協会が6月に公開した「2024年5月 全国百貨店売上高概況」によると、全国全ての百貨店の5月の売上高を前年と比較すると、14.4%プラスの結果になっていることがわかります。しかし、売上が伸びているのは東京や大阪といった主要10都市が中心であり、10都市以外の地区では売上が-1.1%減少しています。
地方都市の百貨店にもインバウンド観光客などの恩恵は一定数見込めるものの、売上低迷に伴う業態転換などの影響ももあり前月に引き続きマイナス傾向であるという見方が報告されています。
そのため、インバウンドだけではなく国内の新規の顧客、特に若年層も含めてオンライン上でのキャンペーンやデジタルを活用した集客施策が各地で取り組まれています。
事例紹介【松坂屋静岡店『#XR水族館』】
*こちらの事例はアクアスターの実績ではございません。ご了承ください。
2024年2月7日(水)から4月7日(日)の間、松坂屋静岡店及び静岡駅前エリアにて『#XR水族館』が開催されました。こちらは主に3つのxRコンテンツで街中の人や来場客にも楽しんでもらえる内容になっています。
屋外で体験できる巨大な「XR水族館」
掲示されているポスターの二次元バーコードを読み取り指定のアプリをダウンロードすると、松坂屋静岡店と静岡駅の間の空間を、海の生き物たちが悠々と泳いでいる様子を楽しむことができるコンテンツです。
ミニAR水槽
館内のポスター・サイネージに表示される二次元バーコードを読み取ると、周囲にミニARコンテンツが出現します。AR内で松坂屋静岡店7Fに常設されているスマートアクアリウム「NAGOMU」で使えるクーポンも配布して、館内の水族館への誘導を実現させます。
スマートアクアリウム AR
さらに、先程の「NAGOMU」展示内にても日本の「わびさび」を表現した空間演出を楽しめる特別なARコンテンツを展開しています。
デジタルを活用して幅広い層に訴求
全体を通して、若者からファミリー層まで楽しめるコンテンツにすることで、まずは百貨店に足を運んでもらえる内容にし、更には実際のアクアリウムへの送客に結びつける内容が特徴と言えます
アクアスター事例【昭和レトロde夏祭りフォトフレーム】
2022年に高島屋柏店のイベント『昭和レトロde夏祭り』開催に併せて展開された『昭和レトロde夏祭りフォトフレーム』の企画と制作を担当させていただきました。
本コンテンツは、Z世代を中心に話題になっている『昭和レトロ』のテーマにより、タイムスリップしたかのような写真を撮ることが出来ます。若者にも親しみやすいイベントを遂行しました。
イベント開催時には、ARフォトフレームで撮影した写真を指定のハッシュタグと共にTwitter(現X)・Instagramで投稿すると、駄菓子がもらえるキャンペーンが開催されました。
場所を選ばずにどこでも撮影が可能なため、フォトスポットでの待機列の解消や密を防ぐことが出来ました。
まとめ
今回は百貨店業界におけるデジタルでエンタメ性を活用した施策について紹介を行いました。
コロナ禍を経て、いかに多くの世代に百貨店へ来店してもらえるかを試行錯誤しているかが分かります。
デジタルを活用して気軽に体験できる施策を用意することで、普段百貨店で買い物をしない方にも、足を運んでもらえるチャンスを作り、少しでも買い物をしてもらうことで売り上げにも繋がる内容を作り上げます。
アクアスターではこのようにARやVRコンテンツ制作、開発も各企業様の状況に合わせてのご提案を得意としています。
百貨店業界でPRや広報、催事・イベントをご検討の方はまずは、お気軽にお問い合わせください!