『インタラクティブコンテンツ』の基礎を解説
2022/11/02
皆さんは「インタラクティブコンテンツ」と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか。
近年では新聞やテレビといったメディアからの一方的なコミュニケーションだけではなく、ユーザー自身がアクションを起こし発信する「双方向」でのコミュニケーションが増えています。これを実現するのが「インタラクティブコンテンツ」です。
「インタラクティブコンテンツ」は消費者側にとって有用なことはもちろん、企業側にとっても消費者と接点を持つ中で重要な役割を果たしています。
今回はそんな「インタラクティブコンテンツ」の定義やメリット・デメリット、今後予想される展開までを解説していきたいと思います。
目次
インタラクティブコンテンツとは
「インタラクティブコンテンツ」とは、『双方向にアクションを起こすことが可能なコンテンツ』の総称です。2000年代後半に登場し、現在では、業種を問わず様々なサイトやイベントに導入されています。
「インタラクティブコンテンツ」は、受け手側からもアクションを起こすことができ双方向に情報を発信することができます。その範囲は、Webページにコメントを残す・選択肢を選んで最適な情報を探す・SNSで自ら映像や画像を発信するものまで広範囲に渡ります。
反対にテレビ・新聞・雑誌など、受け手が情報を受け取るだけの一方的な発信は、「パッシブコンテンツ」と呼ばれます。そのため、WEBページでも文字を読むだけで完結する「静的なページ」であれば「パッシブコンテンツ」に分類されます。
メリット
インタラクティブコンテンツを導入することで、情報の発信側と受け取り側の両方にメリットが生まれます。ここではそのいくつかをご紹介します。
ユーザーが望む情報を手に入れるサポートが可能
皆さんが普段使用しているネット通販サイトを想像してください。
欲しい商品名やカテゴリを入力すれば、そのサイトは候補となる商品が提示されます。ユーザーの操作で価格順や人気順に並べ替え、デザインや機能別に比べるなど様々な比較・検討が可能になり、本当に欲しい物を買うことができます。
この様にユーザーのアクションから、望んでいる情報を伝えるサポートが可能になることがメリットの一つと言えます。
マーケティングデータの入手ができる
前述のネット通販サイトの事例が分かりやすい例ですが、ユーザーは情報を手に入れる過程で様々な情報をコンテンツに反映させます。その情報を蓄積して企業側は今後のマーケティングデータとして活用し、ユーザーにさらに最適な情報を提供していくことができます。
また、長期的に見ればユーザー側にとっても、より自らに最適化された情報・サービスを受けられるため、双方にとってメリットが発生します。
デメリット
インタラクティブコンテンツは、ユーザー側の様々なアクションを想定したコンテンツのため、プログラミング等のデジタル技術はもちろん、ユーザーを惹き付けるデザインまで企画・開発の際には様々なスキルやノウハウが必要です。
そのため、インタラクティブコンテンツを導入する際は、社内開発ではなく外部へ開発やデザインを依頼するということも多くあります。
導入するコンテンツによっては、開発期間が長期化したり、費用が多くかかる可能性があります。
導入の際は、余裕をもった導入スケジュールを組むことをおすすめします。また、最近はパッケージ化された低価格で実施できるインタラクティブコンテンツもあります。
今後の展開
それでは、今後インタラクティブコンテンツはどのような展開が予想されるでしょうか?
2点事例をご紹介したいと思います。
AIを活用したコンテンツの増加
AI(人工知能)の発達とともに、より詳細で正確な情報をユーザーに届けることが可能になると考えられます。学習されたAIは大規模なデータベースからユーザーに最適な情報を瞬時に届けることはもちろん、従業員の代わりにチャットボットやアバターでユーザーへの接客対応が予想されています。
ARコンテンツの普及
現在広まりつつある技術の1つにAR(拡張現実)を活用したインタラクティブコンテンツが挙げられます。
カメラ等を通して現実世界に画像やコンテンツを加えて体験できるARは、インタラクティブコンテンツと相性が良い技術の1つです。実際に商品が手元に無くても、カメラを通して実際に服や靴を身に着けたイメージを見ることができる技術などが注目されています。
まとめ
今回は「インタラクティブコンテンツ」に関して解説させていただきました。
- ・インタラクティブコンテンツは「双方向にアクションを起こすことが可能なコンテンツ」
- ・ユーザーが望む情報を手に入れるサポートと、マーケティングデータの取得が可能
- ・開発には専門のスキルが必要であり、期間や予算に注意が必要
以上の3点が重要なポイントです。
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