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自治体の課題✕「マンガ」活用事例とポイントを解説

2024/05/10

先日のブログでは日本の自治体、特に地方都市が抱える人口流出の問題に対して実施されているクリエイティブによる施策について紹介した。この人口流出以外の課題に向けても、様々なクリエイティブ施策が展開されている。その中でも特に日本人にも馴染み深い「マンガ」は早い段階からその活用が進められてきました。

今回の記事ではこの地方自治体の課題を解決する施策としての「マンガ」に着目してその活用事例やポイントもご紹介できればと思います。

*本ブログでご紹介する事例は、特定の記載のない限りはアクアスターの実績ではございません。ご了承ください。

マンガを通した「ストーリー」で訴求する

漫画は絵と文章だけでなく、「ドキッ!」「シーン」といった擬音や状況を表す「オノマトペ」、漫画独特の記号である漫符といった様々な要素で構成されており、多くの情報を端的に表すことができる表現方法です。

*アクアスターの制作実績より:中央労働災害防止協会 安全衛生教育用教材「マンガで学ぶ労働安全衛生」

日本の漫画文化はこの漫画を活用して子供向けとしてだけでなく大人も楽しめる複雑な物語を展開したことで発展したと言えます。この漫画を通したストーリーを通じて、問題自体を知ってもらいその行動変容を促す…という試みが全国で行われています。

JR山田線利用促進漫画小冊子 「乗ってみようよ!山田線」

盛岡市(岩手県)202312月に地元の路線であるJR山田線の関心・理解、利活用を促進するために、県内の漫画家が手掛けた4つの漫画作品を掲載した小冊子を制作し、無料で配布しました。

地域の交通インフラとして1923年に開業した同線でしたが、人口減少やマイカー利用者の増加によって乗客数が年々減少し、赤字が継続している現状がありました。

冊子の中では「通勤で車を使っていた働くママ」が登場し、同線を活用して通勤することのメリットを市民の目線から分かりやすく伝えるストーリーなどが掲載されています。

【ポイント】登場人物とターゲットの「共感」

マンガの登場人物と読者(ターゲット)の目線をできる限り近づけることで、より「自分ごと」として捉えさせることでより理解が深まります。

人気マンガとタイアップして認知度を高める

人気の漫画家の方や作品とタイアップすることで、認知度を効果的に高められることもマンガの特徴です。

福岡市乳がん検診受診率向上プロジェクト「はたらく細胞BLACK」オリジナルタイアップマンガ

福岡市(福岡県)では3064歳女性の死因No1である乳がんの検診「乳がん検診」の受診率が全国平均を下回っているという課題に対して『福岡市乳がん検診受診率向上プロジェクト』が2020年に起ち上げられました。福岡市だけでなく九州TSUTAYA、講談社、福岡ソフトバンクホークスといった企業も参加し、連動した啓蒙活動を行っています。

その一環として、体内の様々な細胞が擬人化されるというストーリーでアニメ化もされて話題になった『はたらく細胞』シリーズの一つ『はたらく細胞BLACK』とタイアップして、乳がんに注目した「オリジナル描き下ろしストーリー」が掲載された冊子を福岡市内のTSUTAYAで配布するというキャンペーンを福岡市では行いました。

【ポイント】タイアップ先と課題との親和性

『はたらく細胞BLACK』と「乳がん検診」という課題の親和性の高かったことで、効果的なタイアップになった一例と言えます。アニメ化されたことや知名度は勿論重要ですが、同時に作品と訴求内容の親和性・関連性を丁寧にすり合わせることが重要です。

マンガを映像やサイネージにも展開

制作を工夫することでマンガは紙媒体だけではなく、映像としてWebに配信したりサイネージのような電子媒体にもオンラインで配信するなどその露出を効果的に増やすことも可能です。

津幡町「川井姉妹の知らなきゃ損!マイナンバーカードの便利な使い方」

石川県の津幡町では民間企業と共同で「マイナンバーカードの普及」を目的としたマンガの制作を行うだけでなく、そのマンガをアニメーション映像としてYouTube等で公開、さらには地域のショッピングセンター内にデジタルサイネージを設置して配信も同時に行っています。

【ポイント】ワンコンテンツ・マルチユースで効率的に展開

マンガに限らず、制作した一つのコンテンツを様々な媒体で展開する手法は「ワンコンテンツ・マルチユース」という言葉で知られるように主にエンタメの業界では頻繁に行われています。コンテンツにかけられる予算等で制限のある中で最大限の効果を得るためには効果的な手法と言えます。

まとめ

今回は自治体の課題を解決するためのマンガ活用についてその事例やポイントについてご紹介しました。課題として取り上げられるテーマによっても異なりますが、自治体側からの発信はどうしても専門的な用語が多くなり「固い」内容になってしまい、ターゲットに届きづらくなってしまう傾向にあります。

その意味で娯楽としても親しまれているマンガという手法は、届きづらいという根本のハードルを大きく下げることにもつながることが期待されます。

アクアスターでは広告・出版・ゲーム・アニメといった様々な業界のお客様と通して様々なジャンルのマンガ制作を行ってきました。完全オリジナルストーリーのマンガから、社員やユーザーのエピソードを元に制作するマンガなど、ニーズに応じて課題解決に紐づくマンガをご提供します。

アクアスターのマンガ制作サービスはこちらから

また、「ワンコンテンツ・マルチユース」の事例でご紹介したように、マンガ制作に留まらずマンガを活用したアニメーション動画、LP制作も含めてすべてワンストップで対応可能です。制作したマンガを「如何にターゲットに届けるか?」という点も含めて総合的なご提案を行っております

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Topics:漫画

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