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イラストピック

【アクアスター技術ブログvol.19】イマドキのイラストの傾向とは?―目の描き方編―

2023/05/30

こんにちは。社内イラストレーターの佐藤です。

前回のブログでは「イマドキのイラストの傾向とは?」というタイトルで、流行のイラストに見られる「光の当たり方」を紹介させていただきました。広告やゲームなどで見る人気のイラストについて、技術的な側面からご紹介していますので是非こちらもご覧ください。

今回のブログでは、同じく流行のイラストに特徴的な「目の描き方」を特にピックアップしてご紹介します。目をどう描くかは、キャラクターが与える印象が大きく変わる重要なポイントです。

イラストレーターの方はもちろんですが、ゲームや広告でイラストを活用するデザイナー・アートディレクターの方も是非参考にしていただければと思います。

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流行のイラストの目の特徴

今回のブログでも今年の春に弊社X(旧:Twitter)にて公開されたイラストを題材にご紹介します。

こちらのアカウントでは弊社からのお知らせだけでなく、社内のイラストレーターの素敵な作品も投稿されますので、よろしければ是非フォローしてチェックしてください!

前回のブログでは、流行の絵の特徴として『リアルな描写を意識しながら、キラキラとして透明感があること』というポイントをご紹介しました。その特徴が最も現れているのが「目の描き方」です。

具体的には「アイラインの白抜き」や「黒目の境界をぼかす」など、キラキラの目にするためにイラストの中で様々な工夫が行われています。これらの工夫がどのような理由で行われていて、どんな効果があるかを詳しく解説していきます。

アイラインの描き方:白抜きを入れて反射光を表現

目のリアルさを効果的にイラストに落とし込む代表的な例として、目のアイラインに白抜きを入れることが挙げられます。この表現により、まつげの束に映る瞳の反射光を表現することができると考えられます。

本来人間の目は上まぶたとまつげは別々の構造によってなりたっています。(上図:上段)しかし、既存のデフォルメ表現では上まぶたとまつげが一体化し一つのアイラインとしての表現することが主流となっていました。(上図:中段)

そこで先程お伝えした流行の描き方であるアイラインに白抜きを入れ、まつげの反射光を描くことで本来の構造や立体感を演出することができます。(上図:下段)

(黒目)の描き方:境界をぼかした表現に

次に挙げられる特徴として黒目、つまり瞳の境界をぼかす表現が挙げられます。今回ご紹介するイラストも、瞳とその周りの白目がぼかされていることがわかります。

実際に人間の目を観察すると(上図参考)瞳の部分と白目の間にはっきりとした境界は存在しないことがわかります。そのため、この表現は、実際の構造を忠実に再現し、リアルに近づけた描き方と言えます。

また、実際の人間の瞳は皮膚などの他の部位よりも水分が多く、ぼかしを入れることで、瞳が潤っていることを効果的に表現できます。

リアルな表現を取り入れつつ、絵としての透明感につながるところはやや誇張して表現する流行りの絵のポイントがここでも現れていると言えます。

アイラインの色は黒一色にしない

従来のアニメ風イラストでは、アイラインを黒一色の線として描くことが普通でした。

しかし、流行の描き方の特徴である「透明感」を出す観点で言えば、はっきりとした印象になるものの、黒の印象が重く厚いものになり透明感は感じにくくなり、表現も均一的なものになります。

そこで茶色のニュアンスを混ぜてみたり、あえて肌の色を馴染ませたりする工夫を行います(下図の右の目を参照)。そのことにより黒の重さを軽やかな印象にしたり、光の陰影を感じさせることで明るい印象にしたりする等の透明感を表現する余地を作ることができます。

アイラインの色を薄くすることにより1-1で紹介した「アイラインの白抜き」がより自然な形で取り入れやすくなり、まつげの中で実際のまぶたのように影を落とすこともできるようになります。

複雑な表現をせずとも、右の画像の様に少し肌や瞳と馴染むところを作るだけで一気に印象を変えることができるため効果的です。

総括・まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は流行りのイラストの「目の描き方」について特徴を紹介させていただきました。

全体を通して実際の目全体や瞳の構造を取り入れながら、リアルさと透明感を演出することがポイントと言えます。ただ闇雲にキラキラにしている…という訳では無いことがよく分かると思います。

流行のイラストの「光の当たり方」を紹介した前回のブログでもお伝えしたように、現在のイラストの傾向として数十年かけて築かれたアニメや漫画でのデフォルメの良さを活かしながら、リアリティを加えることで新しい表現が生まれていると考えています。この試みは現在も日々進化を続けており、発展途上の領域です。イラスト制作者の観察と試行錯誤でさらに進化すると思われます。

アクアスターでは、社内のイラストレーターチーム内で日々イラストの流行やターゲットの年齢や傾向を加味したタッチを日々研究しています。イラスト制作に関しては企画段階から、構図やタッチから手法も含めてご提案させていただきます。

どんなタッチサンプルがあるかを知っておきたい…という方には無料でタッチサンプルをご用意しております。下記のページからお気軽にご覧ください。

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また、今回ご紹介したような流行のイラストを使った動画・アニメーションの制作からキャンペーンなど、プロモーションに関わる施策を一貫してご提案することも可能です。イラストを使った施策を検討しているがどのように進めればいいか相談したい、という方はお気軽にご相談ください。

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