『コミケって何?』 企業や自治体も注目する 世界最大級のイベント
2024/08/09
夏のこの時期になるとニュースでもしばしば「コミケ(コミックマーケット)」が取り上げられるようになりました。国内外から多く集まる人々、自作の同人誌やコスプレを楽しむ人々で賑わう会場の様子がTVやネットニュースを通じてアニメやマンガに詳しくない人にもその知名度が徐々に広がっているとも言えます。その勢いはさらに広がっており、一般企業や自治体からも注目されるイベントになっています。
今回のブログではこの「コミケ」についてなるべく分かりやすくその概要や注目されるポイントについてご紹介します。
コミックマーケットとは?
コミックマーケット、通称「コミケ」は、夏と冬に東京ビッグサイトで開催される世界最大級の「同人誌即売会」です。1975年に虎ノ門日本消防会館で数百人程度の参加者でスタートしたこのイベントは、年々規模を拡大し現在では数十万人以上が参加する世界でも最大規模のイベントとなっています。
主にマンガ、アニメ、ゲームに関連する創作物が集結し、人気作品を題材にした同人誌を中心にオリジナル作品含めて多種多様な作品に触れることができます。
同人誌って?
そもそも「同人誌」とは出版社などの企業が制作・販売する書籍とは異なり、個人や特定の趣味や考えを持つ人が自分たちでお金を出して出版する書籍全般を指す言葉です。古くは明治時代から小説家たちが作品の発表する場として同人誌を発行していた事例も残されています。
「マンガ」のイメージが強い同人誌ですが、コミックマーケットでは小説やイラスト・写真集などにも触れることができます。また、「同人誌」と聞くとアニメや漫画作品の二次創作のみと思われる方もいらっしゃいますが、オリジナル作品も含めて「同人誌」と呼称します。(コミケには二次創作以外の同人誌も出品されています)
二次創作という考え方
「コミケ」や「同人誌」といったキーワードに馴染みのない方がまず驚くのは既存の人気作品やキャラクターを題材にしたマンガが印刷され、やり取りされているという点だと思います。これらの作品は、自身がゼロから考えた作品としての「一次創作」と区別する形で「二次創作」と呼ばれています。これらの二次創作の作品はあくまで作品のファン同士の交流の一環で且つ非営利目的のものとして認識されており、多くの場合は権利元からも黙認されている現状があります。そのため「販売」という言葉が使われず「頒布(はんぷ)」という独特の言い回しが使われることもあります。
一方でこの「二次創作」の盛り上がりについて版権元が「ガイドライン」を設ける作品も最近では増えてきました。
【二次創作ガイドライン】
「ウマ娘 プリティーダービー」の二次創作について、新たにガイドラインを制定いたしました。
モチーフとなる競走馬のイメージを損なわないよう、二次創作物制作の際は下記お知らせからガイドラインをご参照いただくようお願いいたします。https://t.co/n96sWfD7mE#ウマ娘— ウマ娘プロジェクト公式アカウント (@uma_musu) November 10, 2021
企業も注目するコミックマーケット
現在のコミケには個人だけでなく、様々な企業もブースを出展しています。特に目立つのは実際にアニメやマンガといったコンテンツを手掛けている企業です。具体的にはアニメ制作会社や配給会社、ゲーム会社や出版社が該当します。これらの企業ブースでは、主に作品関連の商品、限定グッズが販売され、来場する作品のファンや潜在層に直接アプローチする絶好の機会となっています。
#テイワットスタジオ #コミケ 初公演が決定!
TeyvatStudio@Comiket
【公演インフォメーション】
日程:8月11日(日)・8月12日(月・祝) 10:30~16:00
会場:東京ビッグサイト 南ホール 企業ブース No.2611、2621▼特設サイトhttps://t.co/B9NrpIKEcG#C104 #原神C104 #テイワットスタジオ pic.twitter.com/tBaq7qiwRm
— 原神(Genshin)公式 (@Genshin_7) July 19, 2024
一般企業や自治体も注目
また、最近ではアニメやマンガ関連以外の企業や団体もコミックマーケットに出展してPRの場として活用している事例が生まれています。今回は今年2024年8月の「コミックマーケット104」に出展されているブースからいくつかご紹介します。
ボートレース多摩川
🚤📢お知らせ📢🚤
ボートレース多摩川は今年も #コミックマーケット104 に出展します‼️💕💕ブースは南ホール2441💕💕
静波まつりグッズの販売と、なんとVRの世界でボートレーサーになれちゃうVRスプラッシュバトルの稼働もあるよ💕💕みんな遊びに来てね〜😘💕 #C104 pic.twitter.com/J3eEJ76NiE— ボートレース多摩川【公式】 (@tamagaw70816228) July 30, 2024
アニメ風のキャラクターをフックに2014年から出展しているのが「ボートレース多摩川」です。ボートレース自体の認知度も広める場として活用されています。
長野県企業局
【!告知!】
やっほー⛰️
嬉しいお知らせですっ!本日ついに、#コミックマーケット104 の「#水望メグ」ブースの詳細が情報解禁になりましたー!!
当日は、
3次元化プロジェクトのお披露目👗
限定グッズのプレゼント🎁
などを予定しております!ブースは西4ホールのNo.1944🩵…
— 水望メグ⚡💧長野県企業局PRキャラクター (@mizumochi_megu) July 18, 2024
長野県企業局のPRキャラクターとしてYouTube、TikTokで情報発信している「水望メグ」も今年のコミケに出展が決まっています。キャラクターを通して企業局自体のPRを行うことが目的とされています。
まとめ
今回は毎年その様子がニュースになる「コミケ(コミックマーケット)」について、その概要や特徴、企業や自治体が注目している点をご紹介しました。
日本のアニメやマンガといったサブカルチャー文化は企業側の発信だけでなく、熱心なファンの盛り上がりによっても熟成されてきました。現在のコミケの盛り上がりはその象徴とも言えるのではないでしょうか。
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