入学シーズン到来!新入生を迎える 大学・専門学校のブランディング
2025/03/13

早くも来月4月は、大学・専門学校の入学式の季節になりました。
新入生は新たな学生生活がスタートするため、ご自身やご家族の入学準備を進めている方も多いのではないでしょうか。
一方で大学・専門学校側は来年度の受験者数増加に向けて施策を考えている担当者の方もいらっしゃるかと思います。
今回のブログでは、新入生を迎えるために主に大学・専門学校が行っているブランディングについて紹介いたします。
受験者数増加に向けた施策を検討中の方や、ブランディングについて興味がある方も含め、ぜひご覧ください。
目次 [非表示]
大学の実態について
旺文社 教育情報センターが2024年6月に発表した資料では、2024年度の日本の大学数は796校で、昨年度より3校増えたと言われています。5校が新設された一方で2校が新規募集の停止を決定しました。
さらに今後は、関連大学同士の統合も決まっており、大学数の減少も予測できます。少子化に伴い、これから18歳の人口が減少していくことが見込まれている中、持続的な大学運営に向けて受験生に出願・入学してもらえるよう早期からアプローチしていくことが大切です。
参照資料:旺文社 教育情報センター「日本の大学数2024年度は796校」
2024年6月24日付
学校におけるブランディングとは
学校におけるブランディングとは、例えば大学が明確にほかの大学と差別化できるように計画的に大学のブランドを構築し、その価値を伝える活動全般を指します。
デジタル化の進展により、学生と学校の接点がオープンキャンパスなどのリアルイベントだけでなく、オンラインやSNSへと多様化し、ソーシャルメディアや口コミなどが大学ブランドの評価に大きな影響を与えるようになりました。
受験者数・入学者数を増加させていくにもこういった状況を踏まえながらブランディングを行い、学生へ向けたアプローチをすることは必要と考えられます。
学校におけるブランディングのメリットとは
大学・専門学校が的確にブランディングを行うことで、受験者はその学校に入学したら何の勉強ができるのか、どのような学生生活を過ごせるのか明確にイメージしやすくなります。
さらには、SNSなどを活用しながら情報発信することで遠方に住んでいる学生も含め、情報収集できる環境を作り出すことができます。
結果として、学校の知名度向上が期待でき、オープンキャンパスの参加率や受験者数及び入学者数の増加に繋がると予測できます。
事例紹介
※下記事例はアクアスターの実績ではございません。
予めご了承ください。
お茶の水女子大学/創立150周年記念事業
お茶の水女子大学では、2025年11月に創立150周年を迎えることを記念して「創立150周年記念事業シンボルマーク」を作成、公開しました。
お茶の水女子大学の在学生、卒業生や教職員、さらには附属学校の生徒など、多くの方からデザインを募集し、2022年に最優秀賞が決定しました。
お茶大の歴史を代表する正門に明治時代の女学生が立ち、さらには未来を指差し、大学が歩んだ歴史と今後の未来への想いが描かれています。
11月に向け、現在も創立150周年の特設サイトやXのアカウントを更新し、受験生を含め多くの方に情報発信中です。
お茶の水女子大学は2025年11月29日に創立150周年を迎えます。
150周年特設サイトでは、学長からのご挨拶、150年の歩み、様々な方からのメッセージ、ご寄附のご案内などを掲載しています。また、創立150周年記念事業の最新の情報についても随時掲載していきます!https://t.co/kGJ4vEJ7QG#お茶大 pic.twitter.com/xAsSx16UOp— お茶の水女子大学 (@OchadaiNews) November 29, 2022
明治大学/和泉キャンパス公式PV
明治大学では、和泉キャンパスが2023年4月にリニューアルしたことをきっかけにキャンパスのPV「キャンパスは世界~Go Forward, Go Global~」が制作されました。
和泉キャンパスは、6つの文系学部の1・2年生と大学院生が通うため、文系学部を受験する学生にとってもキャンパスがどんな雰囲気なのか気になるかと思います。
そこでYouTubeを活用してキャンパスの様子や部活動の雰囲気を発信することで、受験生に入学した後のイメージが想像してもらいやすくなります。
遠方に住んでいる方に情報発信できるのもポイントです。
大阪芸術大学附属大阪美術専門学校/学科・コース紹介動画
大阪芸術大学附属大阪美術専門学校ではビセンの学科・コース紹介動画を発信中です。
それぞれの学科やコースに関する詳しい説明を、教員へのインタビューや実際の授業の様子などを交えながら行っています。
スライドや口頭だけでの単調な説明ではなく、コンテンツ性の高い映像を制作することによって、飽きることなく最後まで動画に見入ってしまいます。
また、実際の作品やイラスト、専門的な道具などが映像内にたびたび登場するため、視覚的な楽しさもある映像です。
数多くある学科やコースの特性を紹介することで、学生側も事前に学習環境を知ることができ、入学後の環境に適応できるメリットがあります。
日本女子大学/受験生応援メッセージ投稿
日本女子大学のYouTubeやInstagramなどの公式SNSでは、日本女子大学をはじめ、大学院、幼稚園~中学校を含めた附属学校の情報を発信中です。
中でも日本女子大学の在学生のインタビュー動画や受験生に向けたメッセージなど大学生生活に関連した内容を投稿しています。
YouTubeでは、入試当日のアドバイスや大学生の一週間などのコンテンツをショート動画の形式で投稿し、受験生の限られた時間の中でも視聴が可能です。
大学生のリアルな生活について知ることができるだけでなく、こまめな情報発信によって学校や学科に関する知識を深め、自校のファンを作ることができています。
また、留学生活や授業の内容といった受験生が気になる内容と、楽しく見られるコンテンツ内容とのバランスがよく、好感度を上げることができます。
アクアスター事例/近畿大学 通信教育部 建築学部 オンライン学士プログラム案内・入学要項(2025年度版)グラフィック制作
学校法人近畿大学通信教育部様の建築学部オンライン学士プログラム案内・入学要項(2025年度版)のグラフィック制作を担当させていただきました。
入学者が10代から90代までと幅広い通信教育部の認知拡大と理解促進、学部としての学びをさらに身近なものにする内容になっています。
弊社で制作させていただいた通信教育部様の入学案内・募集要項(2025年度版)のトンマナと合わせてデザインを改良したいというご要望を元に、グラフィックを制作させていただきました。
建築学部オンライン学士プログラムの充実した学修方法や学修サポート、施設紹介などに加えて、担当教員からのメッセージ紹介を行っています。
まとめ
今回は、大学・専門学校のブランディングについて紹介させて頂きました。
選択肢が複数ある中で、受験生に選んでもらうためにも日頃から情報発信をすることは必要な施策であると考えられます。
遠方に住んでいる受験生など幅広い範囲にアプローチするためにも、SNSを活用したアプローチは効果的な施策の一つであると言えます。
アクアスターでは、ブランディングにおける課題確認から提案・制作まで一貫して対策が可能です。
ブランディングを検討している方や、今行っている施策をブラッシュアップしたい方も含め、まずはお気軽にお問い合わせください。