『表現に関わる私たちと社会問題』第6回シェアノバをレポート!
2025/01/30
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2024年11月25日(月)、アクアスター本社にて第6回目のシェアノバが開催されました。
今回は、弊社社員のビジュアルワークス部、簾葉月さんと新津伶葉さんが登壇しました。
本ブログでは、イベント当日の様子についてレポートします。
シェアノバとは?
2021年にスタートした「シェアノバ」は社内人材育成プロジェクトの一環として現在も取り組まれています。
当初はアクアスターで成果を出している社員を中心に「自身の経験や知識、これまで学んだこと」をシェアする場として、月に1回の頻度で開催されていました。
2024年5月からは社外の方も含め、様々な経験や知見をお持ちの方をお招きする形でより広がりのある学びの場としてリニューアルし、社外の方もご参加いただけるイベントへ変わりました。
今回のシェアノバは『表現に関わる私たちと社会問題』と題して、お二人のトークセッション形式で進行されました。
パレスチナの現状と支援について
簾さんは、アクアスターでの業務を行う傍ら、2023年12月頃よりパレスチナ支援を行っています。
トークセッションの中では簾さんが支援活動の中で知ることになったパレスチナ侵攻の被害、検問所の封鎖による人為的飢餓や物資の不足、厳しい医療問題の状況まで幅広い情報もお話し頂きました。
2024年5月にアーティストやボランティアが総勢100名以上参加した、パレスチナを想うアートの展示会「パレスチナ あたたかい家」で自身の作品を出展したことを、支援活動の大きなきっかけとして紹介されました。
この展示会のために大学を卒業してから初めてプライベートで作品作りをしたと言う簾さん。自身が幼い子どもの母親でもあることから、現地でつらい目にあっている子どもたちと、自分の子どもを重ねたときの想いが含まれている作品を制作、展示販売を行いました。
イベントは10日間で2,000人以上の来場者があり、この展示と物販等による売り上げをパレスチナ市民の支援団体に寄付したとのことでした。
撮影:Kenichi Tanaka
表現に関わる私たちと社会問題
次に、様々な社会情勢や構造がある中で、表現に関わる私たちが自覚することについてお話し頂きました。
何かを作る際に「誰に向けてのものか」とターゲティングの意識だけを持つのではなく「これを見る世の中には”誰”がいるのか、自分が思う”皆”から抜け落ちているのはどんな人なのか、その抜け落ちた人を踏みにじる表現ではないか」という自問と意識を同時に持つことが、表現に関わる者・世の中に送り出す者の責任であるという言葉が印象的でした。
無意識にでも誰かを踏んでしまわないように「差別をしない・させない」意識作りから始め、人権問題を少しずつでも気づくこと・学ぶことが大事であるという話に、改めて表現に関わる身として、興味深く聞き入っている社員が多く見受けられました。
参加したメンバーの声
終了後に寄せられた社員のアンケートからは、自社が様々な業界の企業とやり取りすることが多い会社であるため、クライアントの企業理念や一緒に制作を行う外部パートナー様の想いも含めて、より一層理解していきたいという声が多く寄せられました。
さらに、イラスト制作が誰かの支援になることに初めて気付かされたという意見も印象的でした。
中には、まだまだ社会問題について知識が不足しているため、身近なところから考えていきたいという感想も含まれており、参加社員の様々な気づきのきっかけになりました。
まとめ
今回のシェアノバは、表現に関わる企業の社員として、社会問題を背景に何ができるか?何をすべきなのか?を考えるきっかけに繋がる話を聞くことができました。
今後もアクアスターでは、お客様の訴求したい想いを世の中のより多くの方々へ届けられるよう、ビジュアルとデジタルを活かしたソリューションを提供していきますので、ぜひご期待ください!