縦型動画とは?メリットや制作ポイントを紹介!
2023/11/09
前回お届けしたSNSで動画を拡散させるポイントの中で、一例として「縦型動画」をご紹介しました。今回はSNSに限らず様々な場面で目にすることが増えた「縦型動画」のメリットや制作時のポイントについて取り上げます。
目次
縦型動画とは
縦型動画とは、一般的に動画の縦と横の比率がTV等とは異なり縦長になっている動画を指します。普段、私達がテレビ等で見る動画は縦と横の比率が9:16である点に対し、スマホ縦型動画は16:9となっています。
縦型動画自体はスマートフォンで録画・視聴できるものとして認知されていましたが、2020年前後からTikTokで縦型のショート動画が流行したことでさらに一般化しました。現在ではYou TubeやInstagramでも同様のサービスを提供し始めたことでその露出が拡大しています。(今回のブログでは縦型動画の中でも特に短い尺の動画、「ショート動画」にフォーカスして紹介します。)
縦型動画のメリット
スマホを持ち替えず視聴できる
縦型動画のメリットの一つとして、スマホを持ち替えずにフルサイズで視聴できることが挙げられます。従来の横型動画をスマートフォンで見ようとすると、狭い横幅のなかで小さく表示されてしまいます。大きなサイズで観るためには、一度スマートフォンを横に持ち替えて見る必要がありました。
縦型動画はスマホを持ち替えることなくフルサイズの動画を閲覧できるため、よりスマートフォンに最適化された動画と言えます。
最後まで観られる率が高い
縦型動画のメリットとして、動画が最後まで観られる率(視聴完了率)が高いことも挙げられます。ある海外のストラテジストによると横長動画と比較して90%も高くなると分析されています。
まず前提としてインターネットを利用するときのデバイスが既にスマートフォンが中心*1になりつつあること、そしてそのスマートフォンでの視聴に最適化されているのが縦型動画であることが関係していると考えられます。
さらに縦型動画の中心であるショート動画は映像自体の尺が短いため、最後までユーザーに見られている可能性が高まることが影響しています。
*1 総務省『令和4年度通信利用動向調査の結果』より
主要なSNSとの連動
現在、縦型動画のプラットフォームはTikTokに始まり、You Tube、Instagram(Facebookとも連動)、LINEのような主要なSNSと連動しています。その為、ユーザー同士の共有や拡散が活発に行われることもメリットの一つです。
さらに、スマホの特性を活かし特定のハッシュタグをつけた上でのユーザー側の動画投稿を促すキャンペーン(ハッシュタグチャレンジ等)にも活かされています。
縦型動画制作のポイント
様々なメリットがある縦型動画ですが、ポイントを抑えた上で制作するとそのメリットをさらに活かすことができます。
縦型の構図を前提にした演出
まず縦長の構図になることを前提にした演出が必要です。従来の横長の動画と異なり、左右の幅が限定的になるため、横に大きく広がる風景や左右にカメラが動くような演出が難しい点に注意が必要です。
逆に縦に長いことで人物の全身の動きや上下の高さを活かした演出が効果的です。さらには上下のスペースを活かしてロゴやテロップ等を入れ込むことで、端的に情報を伝えることができます。
簡潔なコンテンツであること
縦型動画、特にショート動画の場合にはプラットフォームにより尺に制限があるため映像の長さを簡潔にまとめることがポイントです。ユーザーは興味がないと思った動画をスワイプで簡単に次の動画に切り替えることができるため、できるかぎり冒頭に動画のコンセプトを分かりやすく伝える必要があります。
拡散されているショート動画の中には映像やセリフが倍速に加工されているもの、動画冒頭に大きくタイトルやテロップが表示されている動画が多いのもこのためです。
プラットフォーム毎の仕様に留意する
様々なプラットフォームに展開できることは縦型動画のメリットですが、フォーマットも各媒体で異なるため留意して撮影・編集を行う必要があります。推奨されている映像のサイズ(1082×1920)はほぼ共通しているものの、プラットフォームのUIなどによって映像が見えづらくなってしまう範囲等がありますので注意が必要です。
縦型動画が向いている題材・ジャンル
最後に縦型動画が向いている題材やジャンルについて代表的なものをピックアップしてご紹介します。現在ではSNSを中心としてショート動画の形で様々なジャンルの縦型動画が発信されています。
ここでは特に短尺のショート動画を前提として広告・宣伝・プロモーションの観点から向いている題材やジャンルの一部をご紹介します。
テンポよくメイキング、工程を紹介する(メイク、料理…)
「料理」「メイク」はショート動画の中でも人気のあるジャンルの一つです。特に短い時間の中でテンポよく調理工程やメイクの仕方を紹介する動画が多く視聴されています。
その他にもDIYやリフォーム、掃除や洗濯といった作業の工程紹介も前後のビフォア・アフターがテンポよく分かりやすく紹介できるため、関連商品やサービスのメリットの訴求に適していると言えます。
映像作品やゲームの予告、プレビューとして
映像作品やゲームの予告・プレビューを見せる場としてもショート動画は適しています。現在最新映画やTV・動画配信サイトの新番組では多くの公式ショート動画が公開されています。
登場人物一人ひとりや特定のエピソードにフォーカスを当て、細かくカテゴライズされていることも特徴です。画角が縦に長い特性を活かし、映像の中から特定の登場人物にズームして再編集等も行っています。
自社PRの一環として
ショート動画、特にTikTok等では当初ダンス動画が広くジャンルとして浸透していました。縦型動画では踊っている人の全身を効果的に撮影できるため、広まったことも要因の一つです。
この特性を活かしてオフィス内で社員がパフォーマンスする動画を展開する企業も増えています。ダンスだけではなく流行ジャンルのゲームやクイズに挑戦する動画を投稿することで、企業や社員をより身近に感じてもらい、採用や認知拡大に貢献させることが狙いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は縦型動画のメリットや制作時のポイントについてご紹介しました。様々なメリットがあるの縦型動画ですが、広く普及した現在では他の動画と比較して埋もれてしまわないような差別化も必要です。
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