ゲームイラスト制作依頼の流れ
どこまで知っていますか? ゲームイラストの種類と制作依頼の流れ
2022/09/01
ついに8月も終わり9月になり涼しさを感じるようになりましたね。今月は3年ぶりに現地で東京ゲームショウが開催されます。(弊社もビジネスデーにブースを出展予定です!)
今回は、ゲームショウ開催に併せて、ゲームイラストを制作依頼の流れをご紹介していきたいと思います。
目次
ゲームイラストの種類
ゲームイラスト制作の流れをご紹介する前に、ゲームイラストの種類について解説します。
ゲームキービジュアル
ゲームキービジュアルとは、そのゲームの象徴となる画像のことで、主にゲームログイン時やゲームの宣伝などで見ることが出来ます。
ゲームの雰囲気をユーザーに印象付けるようなデザインが起用されており、周年記念で新しいキービジュアルが採用されるケースが多いです 。
株式会社ボルテージ様/六本木サディスティックナイト
立ち絵
立ち絵とは、ゲーム内に登場するキャラクターの全身画像のことです。キャラクター詳細を説明される際や、ゲーム内の会話パートなどに使用されます。
立ち絵制作時には、喜怒哀楽の表情差分・衣装変更・ポーズ差分などバリエーションを事前に用意することが多いです。
スチルイラスト
スチルイラストとは、イベントやストーリー内の重要なシーンなどに登場する1枚絵のことを指します。静止画が基本でしたが、最近はモーション付きの動くスチルイラストを導入するゲームも登場しており、スチルイラスト=1枚絵という概念はこれから変化していくのではないでしょうか。これからのゲームイラストのトレンドにも注目が集まります。
ビクターエンタテインメント様/カードキャプターさくらリペイントレコード
背景イラスト
背景イラストとは、名前の通り、キャラクターの会話パートやスチルイラストの後ろに見える景色のことを指します。ゲームの世界観や時系列などを表現する重要なイラストです。
カードイラスト
カードイラストとは、スマートフォン向けアプリゲームなどで多く見られるガチャを引いて当たるゲーム内カード のことです。
ゲームごとに【N/R/SR/SSR/UR】や星の数を用いてレアリティで分類され、作画もレアリティに合わせて、書き込みやエフェクトの有無が変わります。高レアリティのカードはスチル画像と共通していることが多く、物語やプレイユーザーにとってもぜひ獲得したいゲームイラスト です。
株式会社コロプラ様/白猫プロジェクト
SDキャラクター
SDキャラクターとは、スーパーデフォルメと呼ばれる手法で描かれた等身の低いキャラクターのことを指します。ちびキャラやミニキャラとも呼ばれています。
主にゲーム内のミニゲームなどの演出に使用されるほか、サブストーリーやゲームのロード待機画面に登場します。また、グッズ展開時には展開内容に合わせてSDキャラクターの描きおろしが行われることもあります。
株式会社ミュージックレイン様/麻倉ももミニキャラクター『こもも』
制作の流れ
ヒアリング
まず、初回のお打ち合わせでは制作内容・希望納期・ご予算・制作フローをヒアリングさせていただきます。動かす前提であればパーツ分けは行うか、ご支給いただける設定資料はあるか、ポーズや構図から提案する必要があるか等、制作に関する疑問は全て解消すべく細かい部分まですり合わせます。
見積もり・スケジュール
ヒアリング内容を基に制作スケジュールやお見積もりを制作します。ヒアリングした制作内容で見積もりを算出し、スケジュールに関しても可能な限り希望納期に合わせ、提出タイミングや監修期間を鑑みて設定します。
制作
制作内容・見積もり・スケジュールが確定後、指示書やレギュレーションに沿って制作を行います。アクアスターではディレクターは進行管理、アートディレクターはイラストの品質管理を分業し、チームでスムーズな進行を心掛けています。
制作の流れは、ラフ➡線画➡着彩➡社内チェック➡監修という流れです。
ラフ
ゲームイラストのラフは、大ラフ・カラーラフ・詳細ラフなどいくつか描き込み具合で分かれ、会社によって呼び方も異なっています。大抵大ラフでは、指示書を元にポーズや構図などがざっくりとわかる程度のラフ制作を行います。詳細ラフでは、大ラフをよりも描き込みが多く、キャラクターの表情や衣装が描写され、カラーラフだと簡単に色が乗せられています。
▲大ラフ制作の例
▲カラーラフの制作例
線画
線画とは、色塗りをしていない状態の線だけのイラストのことを指します。線画制作の時点で構成や背景などの細かい修正をしっかりと行う事で、着彩後の修正を防ぐことが出来るので、厳しくチェックを行います。
▲細かい構図修正を行った例
着彩
着彩とは、線画に色を塗ることを指します。色を塗ると聞くと簡単な作業にも聞こえますが、アニメ塗り・グラデ塗り・厚塗りなど作品ごとに塗り方にも特徴があります。下の図一番左の①アニメ塗りが1番工数がかからず費用も抑えられ、右に行けば行くほど工数・費用があがっていきます。
監修
監修とは、版権を持つ会社に制作したイラストを最終確認していただく工程を指します。
版権キャラクターイラストは監修を通すことが多く、作品やキャラクターの世界観、レギュレーションが崩れていないか厳しく確認されるため修正の発生も想定しておく必要があります
納品
納品の際は、担当営業を通じて行われることが多いですが、その後のフィードバックなどは制作メンバーも同席の上行われることもあります。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、ゲームイラストの制作依頼の流れについてご紹介いたしました。
ゲームキャラクターは、ゲーム内の定期的なイベントの他、版権コラボとしての露出もあり、リソース不足になることもあるかと思います。
アクアスターでは、ゲーム内イラストの他、版権コラボのイラストも手掛けておりますので、ゲームイラストを発注したい・版権コラボのイラストを依頼したいといった場合はご相談ください。
アクアスターで出来る事
ゲームイラスト制作
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タイアップイラスト
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