動画プロモーションはなぜ重要なのか?
2024/09/05
今年2024年以降はデジタル広告、特に動画広告を活用したプロモーションの重要度がさらに増すと言われています。サイバーエージェントが2024年2月に発表した調査内容*1によると、2023年の動画広告市場は昨年対比で112%の6253億円に達しており、2024年は7209億円にも及ぶと予想されています。
この市場の広がり、動画への注目度合いの高まりには社会的な状況、人々の行動の変化や情報通信技術の進歩などが様々な要因が考えられます。今回のブログではなぜ今動画プロモーションが重要なのか?という点について、分かりやすくご紹介したいと思います。
*1: サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を発表(2024年2月)
目次
動画を介したコミュニケーションの増加
まず前提として、消費者が触れる様々なコミュニケーションがテキストや音声、静止画といったものから、徐々に動画を通じた情報取得が主流になりつつあることが考えられます。特にインターネット上ではその傾向が顕著です。
総務省情報通信政策研究所が2023年6月にまとめた調査報告*2によると、インターネットを利用する10代から60代までの全年代で最も多く利用している時間が多いのが「動画投稿・共有サービスを見る」という結果がでています。
*2:総務省情報通信政策研究所「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>」より
動画プラットフォームの普及
この背景にはYouTubeなどの動画プラットフォームの成長、さらにはTikTokやInstagramでのリール・ショート動画の人気が動画視聴時間を長くすることに影響しています。また、映画やドラマ、バラエティコンテンツの視聴もTVからオンデマンド型の動画配信サービス(Netflix, Amazonプライム・ビデオなど)が広がったことによりインターネット経由で視聴・体験する比率が増えているとも言えます。
モバイル端末により自由に動画に触れられる環境
また、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の普及により、いつでもどこでも動画に触れられるようになったことも重要です。特に通勤時間や休憩時間に視聴可能なショート動画をはじめとして限りなく短い時間の動画に年齢を問わずに接触する頻度が増えています。
動画を「おすすめ」するアルゴリズムの進化
動画サービスや視聴するためのデバイスがより進化・一般化したことに加えて、より視聴者に最適な動画を「おすすめ」するアルゴリズムが進化していることも要因の一つです。みなさんもYouTubeやTikTokの動画を見る時に、特定のワードを検索して動画を探す…という時間よりも「おすすめ」として表示される動画や、スワイプすると自動的に再生されるショート動画を気がついたら連続して見ている…というケースが圧倒的に多くなっているのではないでしょうか。
現在、ユーザーが最後まで視聴した動画の傾向や検索履歴、そして同じようなアクションを起こしているユーザーはどんな動画を見ているか…など様々なデータを元に動画が「おすすめ」されています。より自分の興味に関連性の高い動画が絶え間なく表示されることで、視聴時間は結果として長くなります。
当然このアルゴリズムを元にどんな広告が表示されるか?ということも決定されるため、よりターゲットに親和性の高い広告が配信されることになります。
動画プロモーションを成功させるための制作ポイント
この重要度が増す動画プロモーションの効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここではその代表的な要素をいくつか簡単にご紹介します。
ターゲットの明確化
基本的な点ではありますが、「どんなユーザーに訴求する動画か?」を明確にすることは重要です。映像の企画・演出・ストーリーにとって重要な事はもちろんですが、先程もご紹介した通り様々な動画プラットフォームでは一人ひとりに最適化された動画コンテンツ、そして広告が配信される点も考慮する必要があります。
短い時間で伝える
ショート動画の隆盛も影響して消費者は短時間で情報できることを重要視するようになりました。特にSNSでの動画プロモーションにおいては、15秒から30秒程度の短尺動画が最も効果的です。仮に、それ以上の長さの動画であっても冒頭の数秒で「この動画がどんな内容か??」が分かるような演出が求められます。仮にそれがわからないと、自分には関係の無い動画と判断されてスキップされる可能性が大いに高まるためです。
モバイルフレンドリーであること
現在、インターネットを閲覧する際のデバイスとして、スマートフォンやタブレットといったモバイル機器が多く使われるようになりました。特にSNSはスマートフォンでの割合が増加しており、スマートフォンに最適化された縦型動画や、モバイルフレンドリーなデザインを採用することが推奨されます。特に、字幕やアイコンの大きさ、配置などはモバイル端末での視認性を考慮して設計する必要があります。
動画プロモーションには「共感」が大事
今回のブログでは動画プロモーションはなぜ今重要なのか?という点について主にご紹介しました。とはいえ、その重要性は理解しつつも「これまで動画制作を検討したことがない」「外部に依頼したことがない」といった方がほとんどだと思います。
アクアスターではこの動画プロモーションに関して最も重要な点は視聴者の「共感」を得ることと考えています。そこで今月9月19日から、動画プロモーションで共感を得るための重要なポイントについて解説するウェビナーを開催いたします。最新事例をもとに、映像ディレクターも登壇してより具体的な内容となっていますので、ぜひご覧ください。
動画制作・SNS用のアニメーションなど実際に作ってみたい、どういう企画が効果的か知りたい、見積もりが知りたいなど少しでも不明な点がございましたらお気軽にご相談いただければと思います。