キャラクターを育てる!Neo-Nマンガ展開のコツ
2021/12/23
こんにちは!アクアスターイラストレーターの田中です。
現在アクアスターが発信するYouTubeチャンネル「エレスポチャンネル」にて好評配信中のマンガアニメが「Neo-N」です。今回のブログでは本編のアニメと連動してTwitterで更新中のNeo-N漫画を例にキャラクターを漫画展開する際のコツをご紹介させていただきます。自社キャラクターの漫画を作ってPRしたい…という方や、キャラクターデザインと展開の仕方に興味がある…という方は是非御覧ください!
「Neo-N」はYouTubeで配信されるアニメがメインのコンテンツです。ストーリーの中では、主人公のネオンをはじめとして、ゼンイチ、ティアといった個性豊かなキャラクター達が活躍します。
もちろん動画だけでも魅力あるキャラクター性は伝わりますが、どうしてもメインの物語を中心に話は進んでいきます。各キャラクターの設定など、一歩踏み込んだ表現をするには特化した別の動画を一本制作する程のことをしないといけません。
そこでアクアスターではTwitterアカウントにて、YouTubeで展開されている物語の隙間を補完する漫画コンテンツの配信を行っています。今回は、この配信されている漫画を例にして説明します。
目次
SNS上でキャラクター性を膨らませるマンガ制作のコツ
マンガにしか出ない重要な設定を出さない
先程もお伝えした通り「Neo-N」のメインストーリーが展開されるのはYouTubeの動画です。漫画で先行して重要な設定を出してYouTubeが続く形にならないようにしています。「動画のストーリーの補足、こぼれ話などの4コマ漫画」「世界観を合わせたショートストーリーの漫画」など、あくまでキャラクター性を補強するのが目的です。
ただし動画の存在を知らないままTwitterの漫画だけを見るユーザーもいます。漫画だけでも面白さが伝わるように、冒頭にキャラクターの「名乗り」に近いコマを入れるなどの工夫で世界観は分かるようにしています。
例えばこちらの作品です。
【NeO-N 4コマ漫画】
4コマ第4話!
幼馴染のティアとゲーム対決?#NeO_N #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/yHXGG7QbaQ— NeO-N /ネオン【エレスポチャンネル】 (@aqua_neon_espo) July 10, 2021
一コマ目で「ティア」の名前とキャラクターデザインが分かるカット、「対戦ゲームはちょっと苦手」という彼女の設定を端的に伝えています。
キャラクターの性格や設定が強く出る「グッとくる」テーマを選ぶ
Twitterでの漫画掲載は今や1つの作品形式として確立しています。Twitterでバズった一つの漫画が、設定や世界観を膨らませて出版やアニメ化されるなど、1ジャンルとして発展してきました。何ツイートにも渡る作りこまれた長編漫画はもちろんですが、タイムラインに流れてきた漫画をパッと読める点がTwitterでの漫画の利点であると思います。
その利点を活かすには、ターゲットが「グッとくる」シーンを短くまとめることが効果的です。恋愛モノであれば「このやりとり、キュンとくる!」とか、王道の展開の「アツいな!」となる部分を短い漫画の中に作って入れ込むことを意識しています。
例えばこちらの作品です。
【Neo-N漫画】
⚡久しぶりの漫画投稿⚡️
なにやらゼンイチは褒めてもらいたいみたいだけど…▼アニメはこちらからhttps://t.co/zU3yb7KWNi#NeO_N #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/T0DxceYs6Y
— NeO-N /ネオン【エレスポチャンネル】 (@aqua_neon_espo) October 23, 2021
この作品のメインキャラクターである「ネオン」はeスポーツ用のAIという設定です。最初は人間のようなきめ細やかな感情の機微を理解しない部分があるのですが、ストーリーの中で徐々に成長しています。アンドロイドなどの人工知能キャラとしては万人が理解しやすい「あるある」な設定が、もう一人のメインキャラクターであるゼンイチの明るく素直な語りかけによって引き出される、という話の流れです。
キャラクターの能力や設定そのものよりも、そこから生まれる「こういうところが可愛い、かっこいい、魅力的だ!」という部分を強調し、時には周囲のキャラクターとの関係性も知れるという情報を1ツイートにおさまる4ページ内で展開します。
4コマ漫画の場合は、更に短い中で起承転結を作るので難易度が上がりますが、見せたいシーンとオチから作って上手くパズルをするように話を組み立てています。漫画のストーリーやコマ割りや構成は様々なので、アクアスターでもより良い方法を常に模索しています。
SNSの特性を意識した投稿をする
例えば一枚のイラストであれば、TLで見た時にサムネイルで大事な部分がカットされないようにサイズにも気を配ります。漫画に関してはコマも別れて細かな絵になるのでサムネ上の見栄えよりも「読ませるためのツイート」に気を使っています。
【NeO-N 4コマ漫画】
4コマ第6話!
ネオンの弱点?#NeO_N #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/ZgytoNqRNF— NeO-N /ネオン【エレスポチャンネル】 (@aqua_neon_espo) August 7, 2021
上の投稿では、漫画のテーマである「弱点」をツイート文で投稿しNeo-Nの視聴者であれば必ず見たくなるような、引きのある文面を心がけています。
また、複数枚の投稿になるものは細かい漫画の画像がずらっと並ぶことになるので、あまり文面が長いと情報過多になりTL上の見え方もやや鬱陶しくなってしまいます。ハッシュタグもTwitter上でよく使われているもののみに絞り、「〜の話」などバズりの多い定型文に合わせるなど、掲載媒体によって投稿の工夫を忘れないようにしています。
(今回のツイート文を「〜の話」形式で投稿した漫画は、あらすじの補足的な文面で投稿した他の漫画の倍近くRTされていました。)
公式としてのキャラクターのことをよく考える
漫画の制作側はキャラクターを理解する気持ちがストーリーを作るうえで最も大切です。
「Neo-N」という作品は自分がキャラクターデザインに携わって作った作品ですが、様々なクリエイターがこだわりをもって完成した作品でもあります。常に「このキャラクターはこういうこと言うかな?こんな時はどんな反応するかな?」と想像を巡らせ、本編動画からその心情を考察しています。「このシーンかっこいい〜!!!!」と熱くなることも多く、もう普通のオタクじゃん!という目線を持っているのも確かです(笑。
「確かにネタとしてはいい流れだけど、こういうことは絶対にしないよな」
「企業が出すものとしてはテーマが良くないな」
自分の色が一人歩きし始めないように愛情と客観性のブレーキを持ち続けてネタを考えています。これはアクアスターという一企業として作っている作品ならではの面もあるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したSNSにおけるキャラクターの漫画展開のコツをまとめると以下の4つになります。
- マンガにしか出ない重要な設定を出さない
- キャラクターの性格や設定が強く出る「グッとくる」テーマを選ぶ
- SNSの特性を意識した投稿をする
- 公式としてのキャラクターのことをよく考える
漫画制作には漫画ならではの大変さがあります。一方でキャラクターが自然と活き活き動くようになると制作側としてもモチベーションが上がり楽しいものです。加えて視聴者の方がキャラクターのファンとして作品についてくれると展開されるコンテンツもどんどん大きくなっていきます。今回のブログが大切なオリジナルキャラクターをもっと育てたい、深掘りしたいという方の少しでも参考になればと思います。
アクアスターでは、今回ご紹介したようなSNSで展開する漫画はもちろん、様々な形式での漫画制作を行っています。キャラクターはあるのでストーリーから提案してほしい、コンセプトは決まっているが作画ができないといった場合でもお気軽にご相談ください。
展開するキャラクターそのものを企画・デザインすることもできます。様々なコンセプトやターゲットに応じた魅力的なキャラクターをご提案させていただきます。また、漫画での展開だけでなく、アニメーションやAR/VRを活用した展開まで一貫したご提案が可能です。オリジナルキャラクターのデザインや企画にご興味のある方も是非お声がけください。
今回取り上げたアクアスターオリジナルの作品である「Neo-N」は今後も更に成長していくので、是非YouTube、Twitterを覗いてみてください!チャンネル登録・フォローお待ちしております!
Twitterでの漫画も定期的に更新していきますのでお楽しみに!
▼今回ご紹介したマンガが読める「Neo-N」のTwitterはこちらから
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Topics:eスポーツ,SNSマーケティング,マンガ制作