電力・エネルギー業界の課題にクリエイティブでどうアプローチするか?
2024/07/02
2024年6月に発表された気象庁の3ヶ月予報*1によると今年の7月~9月は昨年に引き続き酷暑が予測されています。酷暑になるたびに懸念されるのが電力不足です。さらに最近はその電気料金に加えてガソリンやガス料金の値上げなど、電力・エネルギー業界関連のニュースが取り上げられることも多くなりました。さらには再生可能エネルギーの普及、脱炭素化の推進、エネルギーの安定供給、そして新技術の導入などの課題に取り組み、業界全体が対処するためには、広報・プロモーション領域での戦略的なアプローチも不可欠になっていると言えます。
今回のブログでは、電力・エネルギー業界の課題と、それらに対応するためのプロモーションにおけるクリエイティブのポイントや事例を解説します。
*1: https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P3M
目次
電力・エネルギー業界の主要な課題
再生可能エネルギーの普及
地球温暖化・気候変動対策は全世界的な問題としてその対策が急がれています。その中でも再生可能エネルギーの普及は、地球温暖化対策の一環としてエネルギー業界に求められる課題の1つです。再生可能エネルギーの導入は現状ではコストが大きくなり、導入に際して技術的な課題も多く存在します。特に、風力発電や太陽光発電は天候に依存するなど、安定した電力供給が難しいという問題があります。そのため導入に際してのコストに関しての対策や消費者への理解促進が必要です。
脱炭素化の推進
再生可能エネルギーと同じく、CO2の排出を抑える脱炭素化は、地球温暖化・気候変動への対策として世界的な課題となっています。日本をはじめとして様々な国が2050年までにカーボンニュートラル(排出と吸収・除去が同じ量になる状態)を目指していますが、その実現には化石燃料からの脱却が必要です。ただし既存のエネルギーインフラを脱炭素に対応するように再構築するには、企業にとっては巨額の投資と時間が必要になります。
エネルギーの安定供給
エネルギーの安定供給は、現代の経済活動を支える基盤です。先ほどもご紹介した再生可能エネルギーの普及が進む一方で、技術的な要因も含めてエネルギー供給の不安定化が懸念されています。特に、再生可能エネルギエネルギーに関しては輸送・保管技術の向上が求められています。さらには、地震などの災害が多い日本国内では災害時の復旧やバックアップと行った側面も求められています。
スマートグリッドなどの新技術の導入
IT技術を活用した電気の効率的な制御を行う「スマートグリッド」や様々なエネルギー管理システムなど、新技術の導入はエネルギー不足が叫ばれる現在ではその効率向上に寄与することが期待されています。しかし、これらの新技術の普及と導入には高い初期投資が必要であり、同時にデジタルに強い技術者の採用や育成も急務です。
課題解決に向けた広報・プロモーション施策
教育・啓発活動の強化
再生可能エネルギーや脱炭素化に取り組む意義やその重要性を広く伝えるために、教育・啓発活動を積極的に行っていくことが必要です。
例えば、一般市民向けに専門家による解説を分かりやすく盛り込んだWeb動画を作成し、SNS等を通じて広げることで理解を深めることなども重要です。
マーケティング戦略の展開
再生可能エネルギーの普及を促進する消費者向けのマーケティング戦略も重要です。例えば、再生可能エネルギーを利用した製品やサービスのプロモーションを強化し、「エシカル消費」と呼ばれる言葉が話題になる中で選択肢としての再生可能エネルギーをアピールすることが効果的といえます。その中ではソーシャルメディアを通じてその意義や目的を広く発信することも重要です。
パートナーシップの構築
エネルギーの安定供給を実現するためには、関連する異業種とのパートナーシップが不可欠です。例えば、IT企業と協力してスマートグリッドの導入を進めることで、エネルギー効率の向上が期待されます。また、自治体と連携して地域レベルでのエネルギー管理を強化し、災害時のエネルギー供給の確保を図ることも重要です。
広告事例:関西電力✕モンスターハンター
*こちらの事例はアクアスターの事例ではございません。ご了承ください。
電力・エネルギー業界では最近特に関心が薄いとされる若年層に向けた施策を数多く行っています。中には人気の作品とタイアップしてその認知度を高めようとする動きも少なくありません
もしリオレウスの攻撃で発電したらどのくらいの電力が賄える? 関西電力が「モンスターハンターNow」とコラボした企画「モンハン電力調査」を開始https://t.co/9K6jctkXED#MH_NOW #モンハンNow
特設サイトで,専門家の力を借りて本気で電力を調査した結果が公開された pic.twitter.com/E58bzbXdcr
— 4Gamer (@4GamerNews) October 16, 2023
関西電力では2023年10月に人気ゲーム「モンスターハンター」とコラボして、電気の属性を持つキャラクターが発電したらどのぐらいの電力になるのか…?というユニークな企画を展開しました。
モンスターハンターを通じて、自分たちが使う電力がどのように供給されているかを分かりやすく知ることができるコンテンツになっています。
アクアスター事例:出光興産株式会社(出光昭和シェル)WEB動画アニメーション
アクアスターでも様々な電力・エネルギー業界のクライアント様に向けたソリューションを提供しています。
石油・石炭製品を主に扱う出光昭和シェルの様々な取り組みを紹介する動画を制作させていただきました。世代を問わず幅広い層の方にわかりやすくお伝えするために、実写ではなくアニメーションで表現しました。
まとめ
今回は電力・エネルギー業界の課題解決に対する広報・プロモーションのポイントや事例についてご紹介しました。私達の家計や日々の生活に無くてはならない要素ではあるものの、若者を中心にその課題感や新しい取り組みへの認知拡大が今後さらに重要になると考えられます。
アクアスターではこのエネルギー業界の課題のように「分かりづらい」「ムズカシイ」話題を「分かりやすく」しかも「オモシロク」伝えることでより興味・関心を引き付けるソリューションを得意としています。
特にビジュアル制作の強みを活かした映像制作・アニメーション制作ではTVに限らずWeb動画、SNSで展開するアニメーションなど様々な実績がありますのでまずはお気軽にご覧いただければと存じます。
また、アニメーションを活用したSNSプロモーションや、デジタルサイネージを使ったリアルイベントなどもご提案の経験が多数ございます。
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