広告業界1年生が知るべき専門用語を紹介! ~プレゼン作業&イラスト制作編~
2023/04/14
前回のブログではゲーム業界の専門用語を紹介しました。
今回のブログでは同じく専門用語が多い業界として、広告業界に注目したいと思います。
ゲーム業界同様、グラフィックデザインや映像等様々な職種の人が集まっているのが広告業界です。今回は特にプレゼンテーション、特に絵コンテ制作に関わる用語とイラスト制作の用語を主に取り上げます。紹介する専門用語は特に、制作に関する打ち合わせで多用される言葉です。4月に広告関係の会社に入社した新入社員や新たに広告業界に関わる方は是非参考にしてください。
目次
プレゼン作業(絵コンテ制作)で知っておきたい専門用語
アクアスターが提供するプレゼンテーションサービスに「絵コンテ制作」があります。
絵コンテ制作に関してはこちらのブログを御覧ください
絵コンテはTVCMやWEBCM,プロモーション映像などの映像制作のプレゼンのために制作されます。その絵コンテの制作段階では実際の撮影現場で使われる専門用語が多用されます。スタッフ同士で一つの映像を撮影前に具体的にイメージするためです。ここでは映像のプレゼンに関わる人が最低限覚えておくべき専門用語をご紹介します。
上手(かみて)・下手(しもて)
カメラ側からみて右側が「上手」、左側が「下手」です。もともとは舞台用語として使用されていました。カメラ側と被写体側(演者側)では左右の向きが異なるため、混乱しないように使用されています。「上手側に寄る」「下手から上手に移動」のように、お互いに指示を明確にすることができます。
パン
カメラを水平に動かす操作を「パン(パンする、パンさせる)」と呼びます
営業表記では「Pan」となり、広い視野を表す「panorama」が語源です。
一般的に「パン」といった場合には、左右水平に動かすことを意味し、上下に水平させる場合にはそれぞれ「パンアップ/ダウン」と区別して呼ばれます。
寄り・引き
被写体に近づくことを「寄り」、離れることが「引き」です。撮影する映像に関して「寄りのカットで」「もっと引きの画で…」と使われます。
映像のキーとなるカットを描く絵コンテでは「全身が映るのか、顔だけが映るのか」「全体が映るのか、拡大して映るのか」という点は非常に重要です。
白ホリ
一般的には被写体の背景が真っ白になっている状態で撮影することを意味します。
舞台の背景となる幕や布をもともと「ホリゾント」(ドイツ語で水平線)と呼び、白いホリゾントを「白ホリ」と呼びます。その為、背景が真っ黒の状態で被写体を撮影することを「黒ホリ」と呼ぶこともあります。
イラスト制作で知っておきたい専門用語
次にイラスト制作に携わる際の専門用語を紹介します。
アオリ/フカン
イラストを描く対象を下から見上げる形を「アオリ(煽り)」、上から見下ろす形を「フカン(俯瞰)」と呼びます。イラストだけでなく映像や写真の撮影の際にも使われ、主にカメラアングルの指定の際に使われます。「もっと下からアオリのアングルで…」とか「街を見下ろすフカンの構図」と言った形でやり取りがあります。
パース
イラスト制作における遠近法の技法を「perspectives」(パースペクティブ)の略称として「パース」と呼びます。イラストは基本的に平面の表現です。そこに遠近感や立体感を出すために様々な手法を使います。「遠くにあるはずが何故か絵では近く見えてしまう」「立体感がおかしい」といったときに「パースがおかしい」と指摘が入ることがあります。
パースには様々な手法があり、そのアングルや描く対象により使い分けが必要です。
アタリ
イラストの大まかな構図の指標を「アタリ」と呼びます。その場でカメラの位置を調整できる写真や映像とは違い、一度描いたイラストはアングルや構図を変えることは絵の描き直しになり非常に手間がかかります。その為、このアタリの工程を丁寧に行うことで完成後のイメージにズレ無く制作が可能です。
まとめ
今回はプレゼンテーション作業、特に絵コンテ制作とイラスト制作時に使われる専門用語を紹介しました。どちらも視覚表現であるため、アングルや構図を表す言葉として共通で使われる言葉もあります。実際に撮影スタッフやイラストレーターの方とやり取りをする時には、知っておくとスムーズな言葉ですので是非参考にしていただければと思います。
アクアスターは設立した当初から「勝てるプレゼン」をサポートする絵コンテ制作や、様々なお客様のイメージを描くイラスト制作をその事業の中心としてきました。
「初めてプレゼンテーションで絵コンテを制作することになったが、どう依頼すればいいかまだ分からない」
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