SNSを活用した観光地・行楽地への集客のコツ 最低限押さえておきたいコツとリスク
2024/05/01
GWも中盤となり、これから旅行や外出の計画が控えている…という方も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスが5類に移行してから初となるGWを迎え、各地の観光地では賑わいを見せています。この観光地への集客を考える際、無視できないのがSNSを活用したアプローチです。本記事では、その際に押さえるべきポイント、気をつけたいリスク、そして関連する様々な事例をご紹介します。
今年度の夏休みや9月のシルバーウィーク、さらには次の年末年始を見据えた施策を既にご検討中の方もいらっしゃると思いますのでぜひ参考にしていただければと思います。
目次
最低限押さえておきたいポイント
魅力的なビジュアルの投稿を心がける
SNSでは写真や動画といったビジュアルコンテンツが魅力的であることが重要です。観光地の美しい風景や体験が伝わる写真や動画を定期的に投稿しましょう。特に現在観光客の興味は国内外問わず、体験を重視する「コト消費」の割合が高まっている傾向にあります。そのため、何ができるのか?どんな体験を味わえるのか?を動画で伝えることが非常に重要です。
動画でも特にスマートフォンを通してSNSでの視聴が見込めるショート動画・縦型動画を活用することでより広い拡散が見込めます。
このビジュアルにこだわるべきもう一つの理由がインバウンド層に向けたPRにあります。ビジュアルは様々な言語の文章で伝えるよりも説得力を持ち、直感的にその魅力を伝えることが可能です。
ターゲットの設定とプラットフォームの選定
魅力的なビジュアルコンテンツを投稿する前に重要なのが「誰に向け情報を発信するか」を明確にする必要があります。PRするのが若年層向けのアクティビティなのか、ファミリー向けの施設なのかシニア層をターゲットにした飲食など、ターゲット層に合った情報を提供することが大切です。
また、投稿するべきプラットフォームをターゲットを意識して選定することも求められます。
総務省は2023年5月に発表した調査の中で、世代別・プラットフォーム毎に利用している人の割合を公開しています。わかりやすい傾向としては10代でTikTokを活用している割合が6割を超えている一方で、40代以上では3割を切っているなど明確にその傾向が現れています。
一方でシニア層でもYouTubeやLINEといったSNSはその利用率が7~8割を超えているなど、ターゲットを意識したプラットフォーム選定は重要です。
SNS上でのコミュニケーション
SNSは双方向のコミュニケーションが可能なプラットフォームです。SNSユーザーからの質問やコメントに迅速に対応することで即時に情報を届けられるだけでなく、親近感を感じてもらうことが可能です。また、InstagramやX(旧:Twitter)では特定の話題やテーマをまとめられるハッシュタグを活用してのコンテンツ共有やイベントの企画など、コンテストと言った参加型のコミュニケーションを促進することで新たなファン層を広げることができます。
気をつけたいリスク
ネガティブな口コミへの対応
不特定多数の人が利用しているSNS上では、意図しないところで批判や不満の声が、直接的にも間接的にも現れることは避けられません。残念ながらネガティブな情報はSNS上で拡散されやすいため、迅速かつ丁寧に対応することが重要です。事実関係に誤りがあれば明確に否定し、事実であれば誠実な姿勢で問題解決に取り組むことで、信頼を損なわずに済みます。様々なリスク対応のポイントがスピードにあるように、SNS上でのリスクにもスピード感をもって対応することがまず重要です。
情報の正誤や権利関係をクリアにする
SNSでは情報が瞬時に拡散されます。そのため誤った情報や誤解を招くような投稿は避け、常に正確な情報を提供するよう心がける必要があります。情報の確認を怠らず、裏付けの取れた情報を共有しましょう。
特に写真や動画を投稿する際には許可が必要な著作物が映り込んでいたり、素材として利用していたりしていないかどうかをコンテンツ制作前、投稿前に慎重に確認することが重要です。仮に第三者の権利を侵害したコンテンツを投稿した場合には、投稿を取り消す必要があるだけでなく、イメージダウンや賠償といった損害が発生することもあるため注意が求められます。
プライバシーとセキュリティ
SNS上での情報共有はプライバシーやセキュリティのリスクも伴います。投稿するための写真や動画を撮影する際には観光客やスタッフの個人情報を適切に管理し、不正アクセスや情報漏洩に対する対策を講じることが重要です。
SNSでの影響力を活かした集客事例
【地方競馬全国協会✕ポプテピピックキービジュアル及びグッズ制作】
SNSを活用して集客を行う際にはSNS上での影響力が強いインフルエンサーやコンテンツとタイアップすることも効果的です。
2023年10月から12月にかけて地方競馬全国協会ではSNS上でも人気のアニメ作品『ポプテピピック』とタイアップしたキャンペーンを展開しました。
アクスターではこのキービジュアルとグッズ制作を担当させていただいています。
課題だった「若年層に地方競馬に足を運んでもらう」という点に関して、若年層が多く触れるSNS特にTwitter等での影響力が強い本作を起用したビジュアルを活用することでアニメファンを中心に多くの若年層が各地方競馬を訪れるきっかけとなりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はSNSを活用した観光地・行楽地への集客についてそのポイントや注意点、事例をご紹介しました。
アクアスターではSNSの活用には欠かせないビジュアルコンテンツの強みを活かして、様々なSNSマーケティングの支援を行っています。投稿するコンテンツ制作から、アカウント・広告運用までオールインワンで伴走させていただきます。
また、SNSと連動させたスマホで体験できるARコンテンツやサイネージコンテンツの開発も一貫して社内で企画から対応可能です。リアルイベントや集客には欠かせない様々な施策を一括して相談したい…という方は、お気軽にお声がけください。