27卒採用担当者の方必見! 26卒の注目SNS事例を紹介
2025/10/17
10月は多くの企業が来期入社予定の学生を迎えて、内定式を行う季節です。一方で26卒向けの採用活動がまだ続いている、さらに27卒の採用活動が本格的に始まっているという担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?売り手市場の激化、学生の就職活動の早期化、そして働き方の多様化など、新卒採用をとりまく環境は年々厳しさを増しています。その状況下で企業の採用活動、特に新卒採用で重要になっているのがSNSの活用です。今回のブログでは26卒採用におけるSNSの活用事例やそのポイントをご紹介します。27卒採用でSNSの活用を検討している、26卒で検討していたけどうまくいかなかった…という方はぜひご覧ください。
目次
新卒採用市場の概況:母集団の不足が顕著、学生との接点づくりが重要
株式会社マイナビ2025年7月に公開した「マイナビ2026年卒企業新卒採用活動調査」では、7割弱の企業が「母集団の不足」を課題として挙げており、最多の回答となっています。
さらに「選考受験者数の不足」「合同企業説明会での集客不足」といった課題を挙げる企業も多く、選考前の学生との接点づくりに苦心している状況が読み取れます。
「マイナビ 2026年卒 企業新卒採用活動調査」を発表 https://t.co/Td7U8vK44P pic.twitter.com/igqOrfv7Yh
— PR TIMESテクノロジー (@PRTIMES_TECH) July 23, 2025
さらに、年々早期化する採用活動によって26卒と27卒の時期が重なることによる社内の採用リソース不足、優秀な学生の確保を目的とした初任給の引き上げ競争が多くの企業の新卒採用活動を難しいものにしています。
参考:株式会社マイナビ【マイナビ2026年卒企業新卒採用活動調査】

SNSの活用が新卒採用で重要な理由
この状況で重要になるのがSNSの積極的な活用です。
情報収集ツールとしてのSNS
学生にとって、SNSは単なるコミュニケーションツールではなく、生活のあらゆる場面における主要な情報収集ツールです。就職活動も例外ではなく、株式会社リソースクリエーションが2025年7月に公開した調査によると26卒の学生約9割の学生が企業アカウントを見て入社意欲が増しており、半数以上がSNSをきっかけとして企業の選考を受けたことがあると回答しています 。
【26卒の就活生747名に調査】約9割が企業アカウントをみて入社意欲が増したと回答 https://t.co/7zU7nNcQ5T pic.twitter.com/QAcHtY52X3
— PR TIMESライフスタイル (@PRTIMES_LIFE) July 9, 2025
参考:株式会社リソースクリエーション『【26卒の就活生747名に調査】約9割が企業アカウントをみて入社意欲が増したと回答』
採用サイトでは伝わらない「リアルな空気感」の発信
学生がまずエントリーする際に重視する要素のひとつは、求人票のスペックだけでは決して分からない「職場の空気感」や「働く人のリアルな姿」です。SNSは、このリアルな空気感を伝えるのに最適なメディアです。社員インタビューのショート動画、オフィスの日常風景、社内イベントの様子などを発信することで、学生は自身がその企業で働く姿を具体的にイメージできます。

SNSでの「対話」を通じた新卒採用
SNSの強みとして一方的な発信だけでなく、双方でコミュニケーションとが取れることが挙げられます。コメントやDM(ダイレクトメッセージ)、アンケート機能などを通じて学生の疑問にリアルタイムで答えたり、質疑応答の場を設けたりすることで、学生との心理的な距離を縮め、信頼関係を構築することができます。学生がエントリーする前、説明会に参加する前に知りたい情報が得られることは母集団の形成に大きく寄与します。
26卒採用のSNS施策3選
今回は主要なプラットフォーム別に、企業のSNS施策をご紹介します。
*下記事例はアクアスターの実績ではございません。あらかじめご了承ください。
【X (旧Twitter)】株式会社ニコン:アンケート機能の活用で学生との「対話」
精密機器メーカーの株式会社ニコンは、X(旧Twitter)の「即時性」と「双方向性」を活かし、学生との対話を中心とした採用広報を展開しています 。
アンケート機能を積極的に活用しており、「インターンシップで会社のどんなことを知りたいと思っていますか?」といった問いを投げかけることで学生のリアルなニーズを直接収集し、コンテンツに反映している点が特徴です 。
一方的な情報発信ではなく、学生と共に採用コンテンツを創り上げるという姿勢を示すことで、多くの学生から共感と信頼を得ています。
/#26卒 就活生のみなさんに
アンケート📝
\皆さんはインターンシップで会社のどんなことを知りたいと思っていますか?
アンケートをポチっと押して教えて下さいね👇— ニコン 新卒採用 (@NikonRecruit) June 5, 2024
【Instagram】株式会社JALスカイ :ビジュアルで職場のリアルな雰囲気を伝える
株式会社JALスカイが運用するInstagram採用アカウントでは、採用情報はもちろん、空港カウンターやラウンジでの業務風景、多様な職種の社員インタビューなどを豊富に発信しているのが特徴です。
人気業界である一方、学生が漠然と抱くイメージと実際の業務内容とのギャップを埋め、自身が働く姿を具体的に想像できるよう工夫されています 。
実際の社員を通して社風を伝える投稿は特に反響が大きく、入社式後の新入社員へのインタビューをInstagramライブで配信するなど、普段は見られないイベントの裏側を共有する投稿は特徴的です。
【TikTok】三和交通株式会社:認知度の低さを覆す「人間味」の創出
SNS,特にTikTokなどのショート動画を活用して若年層の認知度を向上させ、母集団の獲得・採用数を増加させる事例も多く生まれています。
首都圏を中心にタクシー・ハイヤー事業を展開する三和交通株式会社は2019年頃から取締役本部長自らがTikTokでダンス動画をアップして広報・採用活動に活用しています。完璧ではない、むしろ一生懸命なその姿が「親しみやすい」「楽しそう」というポジティブな印象を生み出し、若年層からの認知度と好感度を飛躍的に向上させました。
結果として露出するための採用媒体費にかかる費用は削減しつつ、母集団・新卒採用数の増加に寄与しました 。
@sanwakotsu 何かおしとやかにそしてお客様が続々と入ってきてます 嬉しい嘆き มันมีอะไรบางอย่างที่สง่างาม และลูกค้าก็เข้ามาทีละคน #มีมแห่งกาลเวลา #คนน่าสนใจในญี่ปุ่น#fyp #三和交通
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は新卒採用において重要なSNSの活用施策についてご紹介しました。競争が激しくなる新卒採用ですが、SNSを活用することによってよりターゲットとなる学生との接点を持つ可能性が増えることが分かりました。27卒に向けた施策をご検討の方はぜひ参考にしていただければと思います。
なお、アクアスターでは採用に関わる広告やプロモーションについて企画から実制作まで一貫した支援が可能です。特に今回ご紹介したSNSに関しては投稿するコンテンツだけでなく、アカウント運用からSNS広告まで幅広くご提案させていただきます。
SNSに限らず、新卒採用に欠かせない採用サイトや学生向けに訴求力が高いアニメーションなども多数実績がございます。「若年層に向けた採用コンテンツを提案してほしい」「新しい切り口が欲しい」といったお悩みをお持ちのご担当者の方はお気軽にお問い合わせください。