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イラストピック

カンプ?ラフ画?この2つの違いわかりますか?-イラスト制作用語解説-

2022/04/28

前回の記事では、あまり知られていないマッカーについて紹介をいたしました。

今回はよく広告業界やクリエイティブの現場で耳にする「カンプ」と「ラフ画」の特徴や違いについてご紹介していきたいと思います。この「カンプ」と「ラフ画」はイラスト制作やイベント系の現場の他、広告代理店や制作会社とのコミュニケーションの中ででもよく使われる用語ですが、誤用されてしまう事もしばしばあります。
具体的な事例や両者の違いなどをご紹介しますので、若手のクリエイターの方やこれからクリエイティブの現場でお仕事をされる方は是非ご覧になってください。

カンプとは?

カンプとは、Comprehensive layoutの略でデザインやレイアウトを含めた仕上がりを具体的に示すために作られる完成見本のことを指します。クライアントや携わっている制作者との制作物の完成イメージを共有することに使用されます。
Web制作現場では、カンプ以外にも「デザインカンプ(Design Comprehensive Layout)」や「モックアップ」と呼ばれることもありますが、同じ意味合いの用語です。
カンプを作成することによって、イメージが可視化され、クライアントからの具体的な要望や細部まで事前にすり合わせが行う事ができます。このすり合わせの一工程が入ることで、本制作後に発生する「思っていたのと違う」「イメージと異なるので修正してほしい」という完成イメージの齟齬や修正対応が起こりづらくなります。
そのため、カンプは完成品と出来る限り近しいビジュアルにする必要性があり、高いクオリティが求められます
下記の画像は先日アクアスターが出展したJapan IT Weekの自社ブースカンプです。


このカンプを参考に実際設営されたブースがこちら!

カンプを事前に制作し、すり合わせていたからこそ関係者全員が同じイメージを持つことができ、施工の段階でも業者の方とスムーズな進行が実現しました。

カンプが使用される場面

カンプが使用される場面は様々ありますが、今回は代表的なものをいくつかご紹介いたします。

・イベント等の完成イメージ

先程のアクアスターの事例のように屋内外問わずイベント出展する際のイメージ画像に使用されます。カンプにすることで、イベント前日の施工時にイメージと異なったものができるということを防ぐことができます。

また、直前までイベントの写真素材が手配できないため、前もって発表されるプレスリリース等の広報に使用されることも多いです。

・グッズ等のイメージ画像

キャンペーンの際に配布されるノベルティグッズやキャラクターのグッズを制作して発売する前にどのような見栄えになるかをカンプにすることで確認することが出来ます。

・WebサイトやLPの完成イメージ

Webサイトなどに使用されるカンプは「デザインカンプ」や「モックアップ(mockup)」とも呼ばれます。

「モックアップ」とは従来工業製品等で機能は実装せず外見のみ完成物に似せてつくった見本を指していました。そこから転じて、Webサイトやデジタルコンテンツでもプログラミングや機能が反映されていないデザインのみ見本をモックアップとも呼ぶことがあります。

Webサイトのカンプは主に「ワイヤーフレーム(Wireframe)」と呼ばれる構成案から作成されます。文字や画像といったコンテンツの配置を大まかに設定したこの構成案からさらに完成イメージに近づけたものがカンプです。

ラフ画とは?

カンプと類似した言葉でラフ画というものがあります。
ラフ画もクライアントや制作を依頼する際に完成イラストのイメージを伝えるために作成されることが多いです。しかし、ラフ画は、着手前に方向性を定めることに使用されるため、基本的にスピード感をもって何パターンかを提案する「絵の設計図」のような役割を果たします。

また、ラフ画はイラスト全体のバランスを確認するためにも必要です。イラストを描く時にラフ画がないと、各要素のサイズ感や描写する位置などが不明瞭で、完成した時にバランス崩れてしまうリスクが高くなります。ラフ画を書くことで、背景を含めたキャラクターの顔、やポーズ、体やオブジェクトの配置イメージをすり合わせることができます。

下記がYouTubeチャンネル「エレスポチャンネル」にて好評配信中のマンガ動画「Neo-N」の新規キャラクターを考案した際のラフ画です。全体のイメージや方向性を固めるために描かれているので、複数の案が簡略的に描かれているのが分かります。

キャラクター制作に関してはこちら

https://aqua-star.co.jp/blog/character_design/

ラフ画が使用される場面

ラフ画が使用される場面も複数ありますが、いくつかピックアップしてご紹介します。

・新しいキャラクターを制作する際

イメージの共有が欠かせない新しいキャラクター制作の際によく使用されます。
様々なパターンでのキャラクターのラフ画を複数提案し、クライアントのイメージに近いものをすり合わせた後に本制作に入ります。

・イラスト制作をする際

キャラクター制作だけでなく、キービジュアル等のイラスト作成の際にも、ラフ画でのチェックを行います。ラフ画の工程を挟むことで、イラストの仕上げまでに必要な修正を先行して進め、完成後の修正を減らすことができます。

カンプとラフ画の関係

・カンプとラフ画の共通点

前述した通り、どちらも完成イメージを共有するために描かれているという点が共通しています。求められているスピード感やクオリティはそれぞれ異なりますが、どちらも制作した後のクオリティやイメージ共有に欠かせない点は変わりません。

・カンプとラフ画の違い

カンプとラフ画の違いの1つとして作り込み、描き込み量の違いが挙げられます。カンプは、完成イメージに使用されるため完成により近いところまで描きこみますが、ラフ画はイラストの完成の方向性の確認がスピーディに出来ればいいため、線のみで全体的なイメージが伝わる程度で描き上げることが多いです。

終わりに

今回は、カンプとラフ画の違いについてご紹介させていただきました。記事をご覧の方の中にも、カンプとラフ画は同じ意味だと思っていた!という方がいらっしゃるのではないでしょうか?

ラフ画とカンプはどちらも完成イメージを共有するためですが、クオリティや制作に描ける工数などが大きく異なります。アクアスターでは、30年近く今回取り上げたカンプやCMの絵コンテなに携わってきました。企画内容やコンセプトに最適なタッチや手法をご提案させていただきます。下記のページにて詳細ご案内しておりますので、是非ご覧ください

アクアスターの絵コンテ・カンプはこちらから

もちろんプレゼンに留まらず様々なクリエイティブに関して企画アイデア出しから提案と実制作まで対応可能です。また、クリエイティブの強みを生かしたプロモーション全体の設計や運用まで豊富な実績がございますので、イラストやデザインなどのクリエイティブに関することは是非1度アクアスターへご相談ください。

ご相談・お問い合わせはこちらから

Topics:イラスト制作,カンプ,プレゼンテーション,絵コンテ

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