モーショングラフィックスとは?特徴やメリットを紹介!
2024/03/07
一言で「映像制作」といっても、実写映像やアニメーション・3DCG等様々な形式が考えられると思います。今回の記事では映像の中でも特に「モーショングラフィックス」についてご紹介します。
ただ、広告業界や映像業界以外の人にとっては「モーショングラフィックス」という言葉はあまり聞いたことが無い…という人も多いかもしれません。実は私達が普段見ているTVCMや動画サイト、電車の中や街中モニター等ではよく見られる映像のジャンルの一つがモーショングラフィックスです。
今回の記事では特徴やメリット、活用事例やアクアスターでの具体的な実績までご紹介しますのでぜひご覧ください。
目次
モーショングラフィックスの定義
モーショングラフィックスという言葉は非常に広い意味の言葉です。大まかに言えば「イラストや画像、テキストを素材として音や動きを加えた動画」全般を指しています。
こちらはアクアスターが制作を担当した、株式会社BlueIsland様が展開する「QR Order」のサービス紹介動画になります。「ああ、こういう動画のことか…!」とピンと来る人も多いかもしれません。
絵や図形が動くという意味で「アニメーション」という括りの中で使われることも多いカテゴリの言葉ですが、特に文字やグラフィックデザインの要素が強いものが「モーショングラフィックス」と呼ばれることが一般的です。
モーショングラフィックスのメリット
冒頭、モーショングラフィックスは様々な媒体で扱われている点をお伝えしました。その理由はモーショングラフィックスが持つ様々なメリットにあります。ここではメリットについて主要な2点についてご紹介していきます。
制作コスト/スケジュールを削減できる
第一に制作のコストやスケジュールの負担を押さえやすい、という点が挙げられます。撮影が必要な実写映像や作画が大量に必要なアニメと比較して、モーショングラフィックスは動かす素材や音があれば比較的簡易的に制作できる点が特徴です。
また、コスト面ではカメラマンやアニメーターの方のアサインの必要が無いため比較的に人件費も抑えやすいと言えます。実制作の面では素材が揃っていればAfter Effectsのようなアプリケーションで完結できることも多く、少人数で制作が可能です。
このメリットのおかげで、「動画にコストをかけづらい」「既存の販促ツールやグラフィックを活用したい」といった課題を持っている場合にも効果的な手法です。
ただし、動画の尺そのものが長い場合や動かす素材が大量に必要な場合などは、必要なスタッフやスケジュールも必要になってくるため企画によっては注意が必要です。
複雑なデータやグラフを分かりやすく見せられる
モーショングラフィックスは、数値データやグラフを効果的に見せられるという点もメリットの一つです。実写映像や通常のアニメーションの中に数値やグラフを盛り込むよりも、普段見ているパンフレット・Webサイトのようにグラフィカルに配置することができます。
グラフそのものにアニメーションを加えたり、イラストを活用したりすることで複雑なデータを分かりやすく、印象的に伝えることもメリットです。
モーショングラフィックスの活用事例
以上のようなメリットを持つモーショングラフィックスは、企業に加えて自治体・行政と言った機関でも市民への理解を求めるために広く活用されています。
*以下で紹介する3種の事例はアクアスターの実績ではありません。ご了承ください。
自社サービスの紹介/NTTドコモ
サービスの内容や操作手順など、従来はパンフレットなどで伝えていた内容をモーショングラフィックスの形で分かりやすく説明する事例も多く見受けられます。NTTドコモではキャッシュレス決済やポイント制度について、実際の操作画面も含めながら分かりやすく説明する動画をYouTubeに展開しています。
採用向け・自社の紹介として/大和工業グループ会社紹介
モーショングラフィックスを活用して自社の歴史や特徴を効果的に見せる企業が増えています。具体的には自社の沿革や業績に関する具体的なデータをアニメーション化されたグラフを交えながら印象的に訴求する映像が特徴です。
統計情報を分かりやすく/厚生労働省「令和5年版 労働経済の分析」全体版動画
自治体や行政が発表する資料や報告書は難解な文章や膨大なグラフや表で構成されており、中々その内容が理解しづらいのが現状です。現在ではこういった資料を動画の形で公開する事例も生まれています。
アクアスターのモーショングラフィックス事例
私達アクアスターにも様々なモーショングラフィックスの実績があります。その一部をご紹介します。
レオパレス21「入居者様へのご案内」 アニメーション制作
レオパレス21の入居者に向けて賃貸契約後に、必要な手続きや注意事項を案内する動画を制作させて頂きました。どの世代の方が見ても分かりやすいようなタッチのイラストを組み合わせることで、契約面などの複雑な内容を分かりやすく訴求する内容になっています。
モーショングラフィックスで取り入れたい演出
音との映像のタイミング
モーショングラフィックスにおいて、BGMやナレーションと映像素材のタイミングがマッチしていることは非常に重要です。限られた時間と素材の中で視聴者を飽きさせずに映像を見てもらうために必要な演出と言えます。特に広告で制作されるモーショングラフィックスでは文字情報が多くなりがちなので、テンポの良いアニメーションで常に惹きつけることが必要です。
シームレスなトランジション
画面と画面、スライドとスライドのつなぎ目を映像の編集用語として「トランジション」と呼びます。このトランジションを、シームレスなトランジションを使うことで、シーンや要素の切り替えを滑らかに行うことができます。これにより、見ている側は流れが途切れずに集中を保つことができます。
シンプルで分かりやすいアイコンの活用
可能な限りシンプルで分かりやすいアイコンを活用することで、視聴者にモーショングラフィックス中で今、何について伝えようとしているかを分かりやすく訴求することが可能になります。質問や疑問を投げかけるようなフェーズでの「?」といった記号はもちろん、伝えようとしているサービスや商品をひと目で伝えられるアイコンが重要になってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はモーショングラフィックスについてご紹介しました。
PCやスマートフォン、デジタルサイネージ等映像に触れる機会が格段に増えた現在、情報発信する媒体として映像は無くてはならないものになっています。より多くの情報を効果的に伝える手段として、モーショングラフィックスという選択肢はさらに注目されることが予測されます。
アクアスターでは30年近く広告業界を中心にイラストやグラフィックデザイン、映像制作といったビジュアルに関する業務を手掛けてきました。その強みを活かしてモーショングラフィックスを始めとして、アニメーション制作・実写映像制作も一貫して行える制作体制を整えています。
「映像を作りたいがそもそもどういう映像がいいか、という点から相談したい」といったスタートラインからのご相談も多く頂いています。まずはお気軽にご連絡いただければ幸いです。
また、映像制作だけでなくモーショングラフィックスを活用したWebページの制作はもちろん、SNSやデジタルサイネージと連携して動画そのものを広く認知させる企画・設計も対応可能です。映像は制作しただけでは完結しません。「いかに見てもらい、どんなアクションを起こしてもらうか?」という点までワンストップでご提案させていただきます。