どうやってできているの?漫画広告制作依頼の裏側
2022/01/12
前回のブログでは、SNSでもよく見かける漫画広告についてご紹介しました。広告感を緩和し、比較的読んでもらいやすい漫画広告ですが、制作期間や費用感、制作の流れをご存じない方も多いのではないでしょうか?今回は漫画広告制作の裏側に関してご紹介します!
目次
漫画広告の種類
漫漫画広告は、商品やサービスを基に展開されるユーザーに近い視点でのストーリー風漫画やインフルエンサーにサービスや商品を実際に体験してもらいレポート風で表現された漫画など様々です。
ストーリー漫画
ストーリー風の漫画は、獲得したいターゲットや自社のイメージに合ったテイストで制作を行います。そのため、登場人物やストーリーをターゲット層に親和性の高い設定にすることで自分の生活に近いイメージを持たせ購買意欲促進に繋げることができます。
例えば会社の求人・採用ページ等で自社の事業内容を分かりやすく伝えたり、実際に入社する人を主人公にしたストーリーを描いたりといった事例も多くあります。また、自社サービスに関しての認知拡大を目的として、サービスにちなんだオリジナル漫画を展開する企業も増えています。
アクアスターでは結婚についての情報を提供する「結婚あした研究所」(運営:株式会社ウェディングパーク)にて、結婚をテーマにした漫画をSNSクリエイターとコラボして制作し、認知の拡大とサイト流入数向上に貢献しました。
レポート風漫画
レポート風の漫画は、実際に商品やサービスを体験した後の感想やメリットを漫画にするため、消費者目線に近い情報の内容の発信が行えます。ターゲットに訴求力のあるインフルエンサーを起用して制作されることも多く、認知拡大効果が期待できるPR方法です。
業界としては、食品メーカーや美容系など、消費者が手にとって利用する実物の商品が取り上げられるパターンが多く見受けられます。そのほかにも、娯楽施設や金融系のサービスについてのレポート漫画の例もあります。
漫画広告ができるまでの流れ
漫画広告の制作方法は依頼する会社ごとに異なりますが、アクアスターでは以下の工程で進行・制作を行います。今回は、10ページ漫画のストーリーやタッチテイストをアクアスター側でご提案する想定でご紹介いたします。
① 取材
まずクライアントがどのようなイメージを持っているのか、どこまで社内で決定しているのかなど、その時点での情報をヒアリングします。
内容としては、主に漫画広告の使用用途や目的、伝えたい内容や求めたい結果、希望のタッチ・テイストを中心にお伺いします。特に、制作会社への相談前には漫画広告を出してどういったターゲット層にアプローチを行いたいのかを決めておくと、テイストや内容も絞りやすいためよりスムーズな進行が行えます。もちろん、ターゲットが定まらない…という場合でもヒアリングの中でターゲットの選定からのご提案も可能です。
② ご提案
ヒアリング後、漫画のストーリーおよびタッチテイスト・スケジュール等を提示させていただき、クライアントと確認の上で確定します。特にシナリオは、漫画広告そのものの面白さや全体の構成などに関わる重要な軸です。ターゲットに刺さる内容をリサーチしつつ自社の雰囲気や商品の良さ等の伝えたいメッセージをいかに盛り込むことが出来るかがポイントになります。通常、大まかなシナリオをクライアントが支給する場合と、制作会社がシナリオを1から制作する場合のどちらかで進行します。
また、タッチの選定も重要です。漫画広告の場合、少女漫画風や少年漫画風等のタッチの印象によってターゲットが読みたくなるかどうかに影響を与えます。想定したターゲットや伝えたい内容に応じて、最適なタッチや作家をご提案します。
③ ネーム作成
ストーリーやタッチが決まった後は、ネームの作成や登場するキャラクターのデザインに入ります。ネームとはいわゆる漫画の下書きです。コマ割りやキャラクターの動きが大まかにわかる設計図のようなものであり、ネームの仕上がりは漫画のクオリティにも直結するため、漫画制作においては重要な工程です。
そのためネームの完成後はクライアントに確認をしていただき、イメージ通りになるまでお互いにすり合わせしながら修正を重ねていきます。
ネームをチェックするポイントは以下をご確認ください!
- 伝えたい内容と漫画の内容があっているかどうか
- 漫画の内容や展開が不自然ではないか
- 読者に読みやすいコマ割りになっているか
- 自社の商品やブランドのイメージに合っているかどうか
④ ペン入れ
修正し、完成したネームを元に「ペン入れ」を行います。下記の原稿はモノクロのものになりますが、カラー原稿での仕上がりの場合、この工程で色付けも行います。
漫画広告の場合、このペン入れ後のシナリオやキャラクターデザインなどの大きな変更は1からの描き直しとなり、スケジュールの遅延・追加費用の発生が見込まれます。そのため、漫画広告を制作する際には多少時間をかけてでも③のネーム作成段階でのすり合わせと修正作業は丁寧に行うことをお勧めします。
⑤ 納品
完成後、セリフや細かいイラストの調整があれば修正作業を行い納品します。特に商品やサービスに関する部分等はクライアントを含めての確認が重要です。
また、Webページでの掲載や広告出稿が前提の場合にはデータの仕様や表示された時の見え方に問題が無いかも確認します。アクアスターでは、広告運用やSNSアカウント運用等も行っておりますので、漫画広告納品後の露出方法などもお気軽にご相談ください。
ここまでの工程で1か月半前後を想定していますが、ページ数のボリュームや描きこみ具合で日数は変動します。漫画広告を依頼する際は、チェックに時間を要することや修正の発生を見越して余裕を持たせることをおすすめしています。特にインフルエンサーを起用した広告漫画制作の場合は、インフルエンサーのスケジュールを抑える必要性があるため、取材やご提案のタイミング含めて早めのスケジュールマネジメントが成功のコツです。
漫画広告の概算費用と媒体について
漫画広告の概算費用
広告用の漫画の相場は、絵のタッチ・ページ数・露出方法などによって異なります。アクアスターでは、カラーで作成する場合以下が概算見積もりです。
ご予算感や制作ボリュームによって、適切なご提案をさせていただいています。
4コマ漫画:5万円~/1P
5コマ以上~:7万~/1P
シナリオ制作費:10万円~
漫画広告の主な媒体について
上記でご紹介した費用はあくまで漫画そのものに関しての費用です。そのため、制作した広告漫画を掲載する媒体の出稿費や印刷費が別途必要になります。ここでは漫画広告が展開される主な媒体について取り上げます。
Webページ・ネット広告
現在漫画広告の展開先として商品の紹介ページそのものに掲載や、ページに誘導するためバナー広告等に展開されるケースが増えています。文字と絵を組み合わせた形で情報を端的に伝える漫画広告は、サイトからの離脱を減らしたりクリック率を上げたりする効果が期待されています。Webと広告漫画についてはこちらのブログでも紹介していますので、是非ごらんください。
制作した広告漫画を自社サイトに掲載する場合出稿費用はかかりませんが、外部にバナー広告等で掲示するためには媒体費用がかかるため注意が必要です。その際に制作した漫画データがバナー広告に落とし込めるものになっているかどうか、制作前から出稿先の仕様を確認する必要があります。
紙媒体(パンフレット/チラシ)
デジタル広告での展開が増える中でも、引き続き多いのが紙媒体への掲載です。複雑なサービス内容等の情報量の多い内容を分かりやすく伝えるために、漫画が採用されることも多くあります。
紙媒体で広告漫画を展開する場合には、印刷される紙のサイズ・色(モノクロ・カラー)等の印刷物の仕様によって漫画制作にかかる時間が増減しますので、注意が必要です。
さらに紙媒体だけでなくWebや映像でも漫画データを連動して使う場合、媒体が違った時にデザインや見え方に違和感が無いように調整する必要があります
まとめ
- 広告漫画はストーリー風やレポート風など異なるアプローチ方法がある
- 取材から納品まで約1か月~1か月半で制作可能※1
- ペン入れ後の大幅変更は大幅な遅延が発生するため、ネーム時点での確認が重要
※1制作内容によって金額が異なるため1度ご相談ください
いかがでしたでしょうか?
漫画広告は、通常の漫画と異なり企業の提供する商品やサービスの良さを伝える役割を担っています。より『伝わる』漫画にするために、ネームの段階で伝えたい点が強調されているか、ターゲットに対して適切な内容か確認を行いましょう。
アクアスターでは、シナリオ作成をはじめ作成後の漫画の展開方法までご相談いただけます。1月27日には漫画を使用したプロモーションについてのウェビナーを開催いたしますので、漫画を使用してPRを行いたい・漫画広告が気になるという方はぜひご参加ください!
※本セミナーは終了いたしました。
アクアスターの漫画広告の制作実績やサンプルは下記のページからもご覧いただけます。ぜひご覧ください。
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