「移住推進」「人口流出」はクリエイティブで解決！？ 現役世代への発信がポイント
2024/05/09
今年のGWは円安の影響もあり、地元への帰省や国内旅行で…という方も多かったかもしれません。普段は大都市圏で働いている…という方も、様々な地方での観光やグルメを楽しんだ方も多いと思われます。地方都市には海外からのインバウンド観光客の増加も注目される一方、進行している大きな問題として「大都市圏への人口流出」が止まらない現状があります。
特に地方都市では全国的な問題でもある少子高齢化の影響もあり、地域経済の担い手不足が深刻化するため、新しい住民を迎え入れる移住促進のキャンペーンが各自治体で積極的に行われています。
そこで今回の記事では、人口流出に対して行われる「移住推進キャンペーン」の事例やポイントについて、特にアクアスターでも関わることが多いWebサイトや動画といったクリエイティブに注目してご紹介します。
目次
止まらない地方→大都市圏への人口流出
総務省統計局が2024年1月に公表した住民基本台帳人口移動報告によると、首都圏・名古屋圏内・大阪圏内は転入超過の傾向が続いており、それ以外の都道府県では軒並み「転出超過」つまり入ってくる人の数より出ていく人の数のほうが上回っている…という傾向が続いています。
引用：総務省統計局 住民基本台帳人口移動報告 2023年（令和５年）結果 より
20～30代の現役世代への訴求がポイント
さらにポイントになってくるのが、20～30代の人口増加です。いわゆる現役世代として地域経済の担い手、働き手として重要な世代がここにあたります。さらに、結婚から出産という形で継続的な人口増加を実現するためにはこの世代の増加が何より重要です。
そのため、既に地域にいる方の定着と同時に、いかに20～30代の現役世代の人々に地域を魅力的に感じてもらい移住をポジティブに検討してもらう施策が重要です。
＊尚、以下でご紹介する事例はアクアスターによる制作物ではございません。ご了承ください
Instagramでの発信
移住促進の鍵となる20~30代への訴求として不可欠な要素がSNSの活用です。特に若者世代に利用率の高いInstagramを使った発信が数多く見受けられます。
広島県は2023年度の転出超過が3年連続でワースト１位となっており、県や各市区町村で様々な移住推進対策を行っています。
広島県『ええじゃろ広島』
広島県の魅力の発信や暮らしやすさを広島弁も交えなからフランクに伝えるInstagramアカウント『ええじゃろ広島』を県が運用し、発信を続けています。
YouTube,TikTokでの発信
現役世代ではパソコンに限らずスマートフォンでの動画視聴時間も増えているため、動画SNSを活用した発信やクリエイティブも多く見られています。
長崎県大村市移住・定住推進PR動画『大村市なんて大嫌い』
【和歌山県公式移住PR動画】きっとこれからも
いずれの動画でも地域の風景を魅力的に映しながら、ターゲットに近い登場人物の目を通してストーリーが展開されることが特徴です。特に都市圏への流出が著しい女性の主人公が多いことも共通しています。
また、スマートフォンでの視聴に特化した縦型動画のTikTokでの発信も各自治体で積極的に行われています。
え！愛媛【公式】
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♬ A forward-looking forward loop with hope(1344323) – Keita Matsuo
アクアスターの事例：高知市『二段階告白』アニメーション動画
アクアスターでもこれまで自治体の観光PRや政策の認知拡大など、様々なクリエイティブで支援しています。2021年に公開された、こうち二段階移住PR動画『一段階告白/二段階告白』」のアニメーションを制作させて頂きました。
高知県内へ移住に関してはまず都市部の高知市で試しに移住・滞在を行い、その間に他地域を知ることで、より自分にマッチした市町村を探し出す「二段階移住」事業を2018年から高知の市区町村では進めていました。今回の映像は「二段階」で相手のことをよく知ったうえで、思いを伝えるという高校生の恋愛模様に見立ててPRする映像になっています。
アニメーションに使用されるイラストの作画にはSNSで人気のイラストレーター水元さきのさん、声優には高知県出身の有名声優である島本須美さん(『風の谷のナウシカ』[ナウシカ役]『ルパン三世カリオストロの城』[クラリス役]等)と小野大輔さん(『ジョジョの奇妙な冒険』[空条承太郎役]『涼宮ハルヒの憂鬱』[古泉一樹役]等)が起用されたことでもSNSを中心に話題になりました。
まとめ
今回は様々な自治体で行われている移住促進に向けた様々な施策についてご紹介しました。「若年層」「女性」「動画」…様々なキーワードがありますが、やはりまずは魅力的なビジュアルを最適な媒体で届けるという基本的な部分に立ち返った施策が重要と言えます。
アクアスターでは30年近く広告業界・エンタメ業界を中心にイラスト・アニメーション・実写映像など様々なビジュアル制作に携わってきました。特に今回ご紹介したアニメーションでは、人気TVアニメの制作にも携わったスタッフを中心に現在様々なクライアント様に向けた作品を制作しております。アニメーションを活用した施策をご検討の際にはお気軽にお声がけください。
アクアスターでは映像・アニメーションの企画・制作に加えてイベント・キャンペーン全体の企画～制作開発が可能です。プロモーション用の広告物は勿論、動画やイベントブース全体の設計を始め、SNSを活用した集客まで一貫してご提案させていただきます。
- 「市民に対しての認知拡大や政策に対する理解促進に課題を感じている」
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