アクアスター技術ブログvol.14
「TV(テレビ)CM絵コンテ制作の流れ」
2022/08/12
こんにちは。社内イラストレーターの太田です。
アクアスターは現在デジタルクリエイティブカンパニーとして数多くのビジュアル・コンテンツ制作を手がけていますが、実は30年前の創業時は「TVCM用の絵コンテ」の制作からスタートした会社です。
当時は鉛筆やコピックなどを用いたアナログでの作画でした。
私が入社した12年前もまだ一部アナログ作業が残っていたくらいで、今デジタルクリエイティブカンパニーなのが信じられないくらいアナログな会社でした(笑)
これまで数えきれないほどのTVCMの元となったビジュアルを制作してきましたが、現在は絵コンテをどのようにして制作しているのか、完全デジタルに移行した「フォトリアルタッチ」の制作工程を一部皆様にご紹介したいと思います!
目次
絵コンテ制作の大まかな制作フロー
まず初めに、全体の制作フローを解説していきたいと思います。
大きく4つの段階に分けて進行していきますので、後ほど各工程で大事にしているポイントもご紹介いたします。
① CM内容の打ち合わせ・全体の映像の流れの確認
② ポージング撮影・あたりの制作
③ 写真加工・加筆(レタッチ)作業
④ 合成・仕上げ
その後、調整→完成という流れになります。
①CM内容の打ち合わせ・全体の映像の流れの確認
まずはお客様が企画したラフコンテを元に、内容の打ち合わせを行います。
この打ち合わせが仕上がりのクオリティに差を出すと言っても過言ではないくらい重要です!
アクアスターでは営業が打ち合わせのロープレを行う、ヒアリングシートを用いて必要な情報に漏れがないようにするなど工夫をし、お客様の意図を汲み取った制作を心がけています。
実際のラフコンテのサンプルとヒアリング加筆したもの
②ポージング撮影・あたりの制作
フォトリアルタッチは写真・画像から作りあげる表現方法です。
商品や人物の表情や情景をリアルに伝えたい場合によくオーダーをいただきます。そのため、写真自体のクオリティがとても重要です。細かな手順は企業秘密…にさせていただきますが、社内には撮影ブースもあり、綺麗な写真がいつでも撮れるようになっています。
社員同士で必要な素材がある場合は、撮影し合いその写真を使用し、構図を決め、ビジュアルの元となるあたりと呼ばれる簡単なガイドを制作していきます。
撮影風景(社内の撮影ブースにて)
③写真加工・加筆(レタッチ)作業
あたりを元に、カッティングや全体的な色調合わせの加工を行います。
細かいところの調整や表情変え・目線などは上からレタッチ作業で加筆していきます。制作の仕方は全てマニュアルがあるので、誰がやっても同じような手順・仕上がりでクオリティが統一出来るようにしています。
加工後、加筆後画像
④合成・仕上げ
「合成」と呼ばれるイラストと素材を掛け合わせる作業もクオリティを担保するためにとても重要なパートになります。人物素材と背景素材を合わせて、光源やカメラのピント、全体の空気感の調整を行います。
この段階で、しっかりと完成形のイメージを自分で持っていないと映像の流れと合わない不自然なカットになってしまいます。「映像の元となるイメージボード」になるので、動きやカットの繋がりを特に意識して、全体的にブラッシュアップを行っていきます。
合成後
大まかにはなりますが、制作の流れとしては以上です。
先方確認後、修正や最終調整を行い完成となります。この一連の流れをスピード感持って一気に作り上げるのがアクアスターのフォトリアルコンテです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、アクアスターの代表的なタッチの1つでもある『フォトリアル』ついてご紹介いたしました。
絵コンテの制作フローで大切にしていること。
・お客様の完成形のイメージを汲み取り、コミュニケーションをとりながら制作する
・フォトリアルは写真の技術と映像としての流れを画で作り上げる技術
・合成・仕上げ作業で、クオリティを最大限にアップさせる
アクアスターでは、30年間絵コンテ制作に従事してきた実績とノウハウがあります。
絶対に勝ちたいコンペがある・急に絵コンテが必要になったなど際はぜひ1度ご相談ください!
■アクアスターで出来る事
TV(テレビ)CMの絵コンテ
プレゼン資料の制作
広告・ポスターなどの1枚絵
タイアップイラスト
漫画制作・キャラクター制作
動画制作・デジタルコンテンツ制作
■こんなご相談も承ります。
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