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クリエイティブ

アクアスター技術ブログvol.9
「SNSで映える! キャラクターアニメーション」

2021/10/21

こんにちは!アクアスター制作部の市川です。
広告イラスト制作や様々なコンテンツで使用されるビジュアルの制作を担当しています。
イラスト制作に関するコツを紹介するブログ第9弾になります。
⇒過去の技術ブログはこちら

今回は自社サンプルをベースに、キャラクターを使用したアニメーション制作に関してご紹介します!アクアスターならではのイラストの強みを活かしたコツを公開です。

SNS映えするキャラクターデザインとは

今回ご紹介するアニメーションサンプルのイメージは清涼飲料水のCMです。
キャラクターデザインについては、「拡散効果が期待できるSNSで流行しているようなタッチ」「シンプルなデザインである」「パッと見て印象的なカラーリング」というテーマをもって制作に取り掛かりました。これらを踏まえ、映像ディレクターと協議の上で80年代風の「ニューレトロタッチ」を目指したキャラクターにすることに決定しました。

まずは、参考になりそうな資料を集め、キャラクターイメージを膨らませていきます。しかし「ニューレトロタッチ」は懐かしさと新しさが同居しているようなタッチで、とても難しく、正直苦戦しました…!

80年代風「ニューレトロタッチ」キャラクターデザイン案一部
※デザイン案の一部

そこでデザイン案出しには、若手のイラストレーターにも参画してもらうことにしました。
10種類以上のラフパターン提案があり、そこから完成系のイメージがスムーズに膨らみました。今回は「SNS映え」というキーワードがあったので、SNSをよく利用する若手メンバーに参画してもらったのが、いい方向に働いたと思います。
アイディア出しに行き詰った時は、別の人に描いてみてもらうのも大切です!

その中から特に「SNS映えしそうなデザイン案」を選び、何度か調整を繰り返していきました。ここで注意したのが以下の点です。

  • カラーリング(スマホなどSNSのサイズでも目立つ)
  • 全体的なシルエット(今風のビックシルエット感)
  • 顔のバランス/表情(商品のイメージを損ねない)

そのようなフローを経て完成したのが、下のキャラクターです!
SNS映えしそうなキャラクターデザイン案完成

「抑揚」を意識してモーションをスムーズに

キャラクターデザインもFIXし、いよいよアニメ作画に入ります。まずはディレクターが描き起こした絵コンテを確認して全体の映像を想像していきます。

アニメーション絵コンテ

このアニメーションは、モーショングラフィックス(※1)の背景にキャラクターが登場するというシンプルな構造です。激しい動きは少ない分、髪が揺れ動くシーンや走るシーンなど要所でのキャラクターの動きが、このアニメーションの大事な箇所になっています。
(※1)モーショングラフィックス:イラストの他にロゴやテキストなどに音や動きを加えた動画

動きを作画するときに、意識しているポイントは「抑揚」です。
大きく動くところと小さく動くところの抑揚を意識することで、短い秒数のアニメーションでも呼吸が伝わるモーションになります。

例えば髪の毛にしても、根本に近い部分(動きの起点になる部分)は動きの幅が狭く、毛先にいくにつれ動きの幅が広くなります。ものが動くときの力の伝わり方を意識して、緩急をつけることで、生き生きとしたモーションにつながっていきます。

振り向いた時の髪の毛の動きの色指定作画
※振り向いた時の髪の毛の動きに注意して作画をしました

アニメーション用のイラストを作成していると、平面のイラストとは考え方が大きく違うことを実感します。静止画であれば、その1枚でいかに勢いが表現するかが重要ですが、アニメーションの場合は前後の動きが自然に連動しているかが重要になります。

ジャンプして着地するシーンを例にすると、分かりやすいと思います。
ジャンプする前では屈んで力を溜めるアクション、着地した後では力が緩んで姿勢がもどっていくアクションの表現が必要で、一連の流れに違和感が残らないよう意識して制作しています。

ジャンプして着地するシーンのアニメーションコマ撮り

メリハリのあるアニメーション演出

演出に関しては作画アニメーションに加え、After Effectsでイラストを動かすアニメーションやモーショングラフィックスを組み合わせて、リッチな映像にすることを意識しました。

まず、映像の見せどころになるカット(走る、着地する、振り向く等)は作画アニメーションにし、他のカットは遜色がないように以下のような手法を取りました。

  1. カメラワークで演出する
  2. イラストを細かくパーツ分けして動かす
  3. 背景のモーショングラフィックスをキャラクターの動きと連動させる

アニメーションは、とにかくキャラクターが動いていればよいということではなく、動かない演出をするカット、動く演出をするカットを用意し、メリハリをつけることがキモです。

実際の案件でも予算とスケジュールが限られる中、制作工数をコントロールしつつ、ポイントでしっかり演出して魅せることが大事だと考えています。

それでは完成したアニメーションを御覧ください!!

まとめ

以上、SNS映えを意識したアニメーション制作のご紹介でした。

  1. SNS映えするキャラクターデザインとは
  2. 「抑揚」を意識してモーションをスムーズに
  3. メリハリのあるアニメーション演出

アクアスターではイラスト・ビジュアル制作を強みにしながらも今後さらにアニメーションや映像領域にも力をいれていきます。「IPを活かした映像でプロモーションってどうすればいいだろう?」「SNSと連動した拡散効果のあるアニメーションの作り方がわからない」などのお悩みがございましたら、ぜひアクアスターまでご相談ください!

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Topics:イラスト制作,インタビュー

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